ロケ撮影に伴う道路使用許可申請について

1 ロケ撮影の円滑かつ安全な実施に向けた関係機関における取組

  ロケ撮影については、これを誘致することで、その地域の魅力が広く発信され、観光客の増加等により、地域活性化に資するなど、様々な効果が見込まれることなどを踏まえ、令和2年8月、内閣府を中心とする関係省庁において、ロケ撮影に伴い必要となる許認可手続の円滑化を図るため、フィルムコミッション※が取り組むべき事項、許認可権者においてその円滑な実施に向けて求められること、実施主体である製作者等が留意すべき事項等を示す「ロケ撮影の円滑な実施のためのガイドライン」が取りまとめられました。

  詳しくは、ロケ撮影の円滑な実施のためのガイドラインを参照してください。

※ フィルムコミッション(FC)とは…地域活性化につなげることを主な目的に、映画作品
   のロケ撮影が円滑に行われるため製作者等への支援を行う非営利公的機関をいう。

2 ロケ撮影の円滑な実施に向けた警察における取組

 警察では、ロケ撮影において必要となる道路使用許可について、円滑な手続で安全にロケ撮影が実施されるためにはどのようにしたらよいかという観点から、ロケ撮影の実施主体等と一緒に考えるという基本姿勢で対応しており、具体的には、主に以下のような点に取り組んでいます。

  1.    事前相談における適切な助言
       例えば、交通への影響が甚大な場所に替えて、具体的な代替場所を提案したり、時期や時間帯によって交通量が増加する道路であっても、時期等を変更することにより、交通への影響を低減することが可能な場合には、具体的な日や時間帯の代替案を提示したりするなど、適切な助言や情報提供等を行っています。
  2.    地域住民等の関係者との合意形成の方法に関する助言
       ロケ撮影のための道路使用については、地域住民や道路利用者等との合意形成が必要不可欠であることから、ロケ撮影の実施主体等に対し、ロケ撮影の内容や地域の特性を踏まえつつ、関係者を交えた合同説明会の実施や地域住民等に対する協力依頼文の配布等、合意形成に必要かつ十分な方法について助言、情報提供等を行っています。
  3.    ロケ撮影が複数の警察署の管轄区域にわたる場合の対応
       複数の警察署が関係する大規模なロケ撮影については、事前に警察本部が関係機関からロケ撮影の内容等について説明を受け、関係警察署に対して情報提供を行うとともに、その内容、規模等について指導や助言を行うなど、必要な調整を実施することにより、円滑に手続が行われるように努めています。
       詳しくは、ロケ撮影に伴う道路使用許可手続等の円滑化の推進について(通達)を参照してください。

 

3 ロケ撮影の安全・円滑な実施に向けたポイント

  1.    フィルムコミッションとの積極的な連携
     フィルムコミッションには、関係機関との事前調整や地域住民等の関係者との合意形成において中心的な役割を果たすことが期待されています。特に映画等の大規模なロケ撮影については、ロケ撮影の実施主体等とフィルムコミッションとが積極的に連携することにより、関係者間の調整や手続が円滑に行われている例もあることから、フィルムコミッションとの積極的な連携をお願いします。
  2.    警察に対する事前相談の早期実施
     警察では、円滑な手続で安全にロケ撮影が実施されるためにはどのようにしたらよいかという観点から、様々な情報提供等を行っていますが、こうした情報提供等を適切に行うためには、時間的余裕をもってご相談いただくことが重要です。円滑な手続で安全にロケ撮影を実施するためにも、十分な時間的余裕をもって警察にご相談ください。
       ロケ撮影に当たって、フィルムコミッションが主体となって活動することにより道路使用許可の手続が円滑に行われた事例や、警察による適切な指導・助言により円滑な手続で安全なロケ撮影が実施された事例も参照してください。

4 ロケ撮影に伴う道路使用許可申請書の記載要領

 路上におけるロケ撮影に必要な道路使用許可の申請が円滑に行われるよう、記載例を参照してください