12/10(日) セッション開催結果

 12月10日、松村祥史国家公安委員会委員長は次表のとおり2つのセッションを開催したところ、概要は以下のとおりです(G7各国内務担当閣僚、内務担当欧州委員、国際刑事警察機構事務総長が参加)。

 G7茨城水戸内務・安全担当大臣会合 

セッション6:国境を越える組織犯罪

・冒頭、松村国家公安委員会委員長から、我が国にとって長年の治安課題である高齢者を標的とする特殊詐欺を念頭に、国境を越える組織的詐欺を議題とする旨発言しました。

・これを受けて、インターポールのストック事務総長から、国境を越える組織的詐欺の現状についてグローバルな視点から説明があり、G7各国における組織的詐欺の現状と対策について議論しました。

・本セッションでの活発な議論を通じ、国境を越える組織的詐欺がG7にとって共通の課題であるとの認識を共有し、来年3月にイギリスで開催される国際詐欺サミットの場も活用して、組織的詐欺と結束して闘っていくとの認識で一致しました。

・このほか、薬物犯罪、環境犯罪といった国際組織犯罪への対処についても議論し、引き続き連携していくことを確認しました。

セッション7:あらゆる形態のテロリズム・暴力的過激主義

・本セッションでは、様々な思想、動機に基づき過激化する個人の脅威やインターネット上の違法・有害情報対策について議論しました。

・インターネット上のテロリズムや暴力的過激主義の拡散防止に取り組むGIFCT(テロ対策に関するグローバル・インターネット・フォーラム)運営委員会のメンバーから、同団体の取組状況について説明がありました。

・松村国家公安委員会委員長からは、インターネット上の違法・有害情報や、過激化の兆候をいかに早期に発見し、有効な対策を講じるかについて、民主主義的な価値とのバランスを考慮しながら施策を進めていく重要性について指摘があり、G7として、引き続き、その英知を結集して議論を継続することを確認しました。

・また、本年10月以降、緊迫するイスラエル・パレスチナ情勢に伴うテロの脅威ついても意見交換し、両者の間での武力衝突の激化に伴いテロや暴力的過激主義の脅威が世界中に拡散することへの懸念を共有した上で、G7として、そうしたテロの脅威に毅然と対処することで一致しました。