ASEAN+3国際犯罪閣僚会議及び日・ASEAN国際犯罪閣僚会議の開催について

 2023年(令和5年)8月22日、ASEAN+3国際犯罪閣僚会議及び日・ASEAN国際犯罪閣僚会議が4年ぶりに対面で開催されました。我が国を代表し、谷国家公安委員会委員長が出席し、テロ、薬物を含む国際組織犯罪、特殊詐欺、サイバー犯罪等への対策について各国と協議しました。

大臣1 大臣2

ASEAN+3国際犯罪閣僚会議

会議の概要

 ASEAN諸国(※)に、日本、中国及び韓国を加えた関係国間で意見交換し、各国の連携を強化するために開催されています。2004年(平成16年)から開催(2017年(平成29年)まで隔年開催)されており、今回が13回目です。

※ ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム。今回から東ティモールもオブザーバー参加。

会議結果

  • 谷国家公安委員会委員長から、サイバー犯罪対策、特殊詐欺対策、テロ対策等について、各国の連携強化の重要性について述べるとともに、北朝鮮による拉致問題の即時解決に向けた協力を要請しました。
  • 国際犯罪と闘うためのASEAN+3の協力を更に強化する旨の内容を含む共同声明が各国一致で採択されました。

日・ASEAN国際犯罪閣僚会議

会議の概要

 ASEAN諸国と日本を参加国とし、国際犯罪対策について意見交換を行い、連携を強化するために開催されている会議です。日・ASEAN友好協力40周年の節目の年である2013年(平成25年)に初開催され、日・ASEAN友好協力50周年の今年は8回目の開催でした。

会議結果

  • 谷国家公安委員会委員長が共同議長を務め、テロ、サイバー犯罪、特殊詐欺等の国際犯罪対策について意見交換を実施しました。また、北朝鮮による拉致問題の即時解決に向けた協力を要請しました。 
  • 国際犯罪と闘う上での協力強化の必要性、拉致問題等の人道上の問題の解決の重要性に言及する内容を含む共同声明が採択され、特に特殊詐欺については、深刻な被害についてASEAN諸国と懸念を共有し、犯罪組織に対峙するため、捜査協力等を強化することを改めて確認しました。 
  • ミャンマー情勢については、深刻な懸念を述べた上で、暴力の即時停止、被拘束者の解放、民主的な政治体制の早期回復について具体的な行動をとり、問題の平和的解決に真剣に取り組むよう強く求めました。