ASEAN+3国際犯罪閣僚会議及び日・ASEAN国際犯罪閣僚会議の開催について

 2022年(令和4年)9月22日、ASEAN+3国際犯罪閣僚会議及び日・ASEAN国際犯罪閣僚会議がオンライン形式で開催されました。我が国を代表し、谷国家公安委員会委員長が出席し、国際テロを含む国際犯罪への対策について各国と協議しました。

大臣1 大臣2

ASEAN+3国際犯罪閣僚会議

会議の概要

 ASEAN10か国(※)に、日本、中国及び韓国を加えた関係国間で、国際テロ、違法薬物取引、サイバー犯罪等について意見交換し、国際犯罪対策における各国の連携強化を目指すために開催されています。
    2004年(平成16年)から開催(2017年(平成29年)まで隔年開催)されており、今回が12回目です。

※ ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム

会議結果

  • 国際テロ対策、薬物対策、サイバー犯罪対策等について、谷国家公安委員会委員長から各国との連携の重要性について訴えるとともに、北朝鮮による拉致問題の即時解決に向けた協力を要請しました。
  • 国際犯罪と闘うためのASEAN+3の協力を更に強化する旨の内容を含む共同声明を各国一致で採択しました。

日・ASEAN国際犯罪閣僚会議

会議の概要

 ASEAN10か国と日本を参加国として、国際テロ、サイバー犯罪等の国際犯罪について意見交換し、日本とASEAN諸国間の国際犯罪対策における連携を強化する ために開催されています。日・ASEAN友好協力40周年の節目の年である2013年(平成25年)に初開催され、今回が7回目です。

会議結果

  • 谷国家公安委員会委員長が共同議長を務め、国際テロ及び暴力的過激主義、サイバ ー犯罪等の国際犯罪に関して意見交換を実施しました。また、北朝鮮による拉致問題の即時解決に向けた協力を要請しました。 
  •  各国は、我が国警察庁に新たに設置されたサイバー警察局等、地域のサイバー対処能力向上の動きを歓迎し、拉致問題の即時解決を含む国際社会における人道上の問題の解決の重要性を強調する旨の内容を含む共同声明を採択しました。 
  •  最後に谷国家公安委員会委員長は、ミャンマー情勢について深刻に憂慮している旨述べ、ミャンマーに対し、①暴力の即時停止、②被拘束者の解放、③民主的な政治体制の早期回復について具体的な行動をとること、ASEANの「5つのコンセ ンサス」を早期に履行することを強く求めました。