ASEAN+3国際犯罪閣僚会議及び日・ASEAN国際犯罪閣僚会議の開催について

 2019年(令和元年)11月28日、ASEAN+3国際犯罪閣僚会議及び日・ASEAN国際犯罪閣僚会議がタイ・バンコクで開催されました。我が国からは、田中警察庁長官官房審議官が首席代表として出席し、テロや国際犯罪への対策について各国代表と協議しました。

ASEAN+3国際犯罪閣僚会議

会議の概要

 ASEAN10か国(※)に、日本、中国及び韓国を加えた関係国間で、主として8分野(テロ、薬物、人身取引、マネー・ローンダリング、武器密輸、海賊、国際経済犯罪及びサイバー犯罪)について意見交換し、この分野における各国の連携強化を目指すために開催されています。
    2004年(平成16年)から開催(平成29年まで隔年開催)されており、今回が10回目です。

※ ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム

会議結果

  • 田中警察庁長官官房審議官は、テロ対策、サイバー犯罪対策、薬物対策等について、我が国の取組を紹介し、その中で、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の安全確保に向けた協力や、北朝鮮による拉致問題の解決に向けた協力を要請しました。
  • 各国首席代表は、国際犯罪と闘うためのASEAN+3の協力を更に強化する旨の内容を含む共同声明を採択しました。

日・ASEAN国際犯罪閣僚会議

会議の概要

 ASEAN10か国と日本を参加国として、テロ、サイバー犯罪等の国際犯罪について意見交換し、日本とASEAN諸国間の治安分野における連携強化を目指すために開催されています。
    日・ASEAN友好協力40周年の節目の年である2013年(平成25年)に初開催され、今回が5回目です。

会議結果

  • 田中警察庁長官官房審議官は、各国首席代表とテロ、サイバー犯罪等の国際犯罪に関して意見交換する中で、我が国のASEANに対する支援等について説明するとともに、北朝鮮による拉致問題の解決に向けた協力を要請しました。
  • 田中警察庁長官官房審議官が共同議長を務める中、各国首席代表は、国際犯罪対策のための取組を更に強化することを確認し、拉致問題等国際的な人道上の問題の解決の重要性を強調する旨の内容を含む共同声明を採択しました。