近年、経済のグローバル化が貧富の差の拡大や環境破壊といった社会問題を発生させているなどとする反グローバリズムの考え方が広まり、サミットやAPEC(アジア太平洋経済協力会議)、WTO(世界貿易機関)の国際会議等において、大規模な抗議集会やデモ等を行う反グローバリズム運動が展開されています。 |
ジェノバ・サミット開催時の繁華街におけるデモ隊による暴動 (平成13年7月、イタリア)(時事) |
◆ 13年7月、イタリアにおけるジェノバ・サミットの開催時に、最大約20万人規模のデモが行われ、デモ隊と警察部隊との衝突でデモの参加者一人が死亡しました。 (注) セキュリティ面とリゾート性を考慮して、大都市圏以外の観光地等で国際会議等を開催する方式。 |
WTO閣僚会議の開催阻止を求めるデモ隊によって破壊された喫茶店 (平成11年11月、米国)(時事) |
ジェノバ・サミット開催時のデモ参加者 (平成13年7月、イタリア)(時事) |
WTO閣僚会議開催時に機動隊と衝突するデモ参加者 (平成17年12月、香港)(時事) |
反グローバリズムを掲げる団体は、「サミットは、経済のグローバル化を推進する先進国の首脳が一堂に会する場である」などとして、サミットを抗議の対象としています。近年は、サミットの開催に合わせて、会場周辺や付近の大都市で数万人規模のデモ等を行い、その過程で、参加者の一部が暴徒化し、地元の商店街の破壊や警察部隊への攻撃といった過激な違法行為を行っています。 |
ハイリゲンダム・サミット開催時に警察部隊に投石する黒装束集団 (平成19年6月、ドイツ)(時事) |
ハイリゲンダム・サミットの会場に通じる道路を封鎖する デモ隊(平成19年6月、ドイツ)(時事) |