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在日米軍再編をめぐっては、沖縄県を中心に関係する都道県で抗議集会・デモが取り組まれました。日米両国による最終報告の合意を前にした平成一八年三月五日、労働組合、大衆団体等は、沖縄県宜野湾市内において、米軍普天間飛行場のキャンプ・シュワブ沿岸部への移設に反対する抗議集会に取り組みました(主催者発表三万五、〇〇〇人)。 |
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PAC-3配備反対を訴える抗議集会(10月、沖縄)(共同) | |||
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反原発運動では、プルサーマル計画等の核燃料サイクル事業の推進をとらえ、集会・デモが取り組まれました。 |
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再処理工場の試運転中止を訴える抗議集会(3月、東京)(共同) | |||
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一一年のWTO第三回閣僚会議(米国・シアトル)以降、世界各地で反グローバリズム運動が顕在化し、国内でも、一三年一二月以降、この運動に取り組む海外団体の関連組織が各地に結成され、活動しています。一八年六月に都内で開催された世界経済フォーラム・東アジア会議をめぐっては、国内の反グローバリズム団体が対抗行動としてシンポジウムを開催したほか、別の団体が会場周辺で抗議行動を行いました。同年七月にロシア・サンクトペテルブルクで開催された主要国首脳会議(サミット)をめぐっては、大規模な集会・デモはありませんでしたが、約三〇〇人が無許可デモを行うなどして約六〇人が警察に拘束されました。また、同年九月にシンガポールで開催された国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会をめぐっては、インドネシアで対抗集会(国際民衆フォーラム)が開催され、我が国の団体も参加しました。 環境保護運動をめぐっては、同年六月に開催された国際捕鯨委員会(IWC)の年次会議において、「調査捕鯨船等に対する危険な妨害行為は認めない」とする決議が採択されましたが、シー・シェパードとグリーンピースは、引き続き抗議行動を行う方針を示しています。また、同年九月には、各国の環境保護団体等が、我が国のイルカ漁に反対し、「Japan Dolphin Day ジャパン・ドルフィン・デー」と称して、各国の日本の在外公館前等で世界同時抗議行動に取り組みました。 ストップ・ハンティンドン・アニマル・クルエルティ(SHAC)は、引き続き、動物実験受託会社HLS社や日系企業を含む同社の取引企業に対し、同社の閉鎖や同社との取引中止を求め、横断幕を掲げるなどの抗議行動に取り組みました。 一九年は、各組織とも引き続きインターネットを活用した抗議行動等への参加呼び掛けや活動実績の宣伝を行い、特に、反グローバリズム運動では、二〇年に我が国で開催されるサミットをめぐる取組みが活発化するものとみられます。 |
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Japan Dolphin Day ジャパン・ドルフィン・デー(9月、米国・サンフランシスコ) |