平成17年中は、台風、大雨、地震等の自然災害により、死者・行方不明者45人、負傷者1,543人等の被害が発生したほか、「JR西日本福知山線列車事故」により、死者107人、負傷者555人等の被害が発生しました。 |
1 福岡県西方沖地震 3月20日午前10時53分ころ、福岡県西方沖を震源とするマグニチュード7.0の地震が発生し、同県福岡市及び前原市、佐賀県みやき町で震度6弱を記録しました。 2 千葉県北西部を震源とする地震 7月23日午後4時35分ころ、千葉県北西部を震源とするマグニチュード6.0の地震が発生し、東京都足立区で震度5強を記録しました。 3 宮城県沖を震源とする地震 8月16日午前11時46分ころ、宮城県沖を震源とするマグニチュード7.2の地震が発生し、宮城県川崎町で震度6弱を記録しました。 |
![]() 「福岡県西方沖地震」の土砂崩れ現場における広域緊急援助隊の活動状況(3月、福岡) |
17年中は、19個の台風が発生し、そのうち日本に3個が上陸、11個が接近しました。これらにより、全国で死者・行方不明者31人、負傷者213人、住家全半壊4,860戸、床上浸水4,511戸、床下浸水9,634戸等の被害が発生しました。 |
4月25日午前9時18分ころ、兵庫県尼崎市のJR西日本福知山線軌道敷地内において、7両編成の快速列車が急曲線区間を通過の際に第1車両から第5車両が脱線、うち前2両が列車進行方向左側のマンション1階部分に衝突しました。 この事故により、死者107人、負傷者555人の被害が発生しました。 兵庫県警察では、警察本部長を長とする突発重大事案対策本部を設置して、救出救助活動等を実施しました。 警察庁では、発災直後に警備課長を長とする警備連絡室を設置し、同日中に警備局長を長とする対策本部に格上げして、関連情報の収集、関係機関との連絡調整等の措置を講じました。 また、この事故に伴い、大阪府警察広域緊急援助隊特別救助班を始めとする5府県警察の広域緊急援助隊(総員171人)が兵庫県に特別派遣されました。 救出救助現場においては、車両が複雑にマンションに食い込んでいたことから、マンションの崩落を防ぎながら車両を切断するなどして、迅速に被災者を救助する必要があり、現場活動は困難を極めました。 |
![]() 「JR西日本福知山線列車事故」現場における特別救助班等の活動状況(4月、兵庫) |
警察庁では、16年10月に発生した「新潟県中越地震」に対する災害警備活動の教訓等を踏まえ、大規模災害に即応する専門部隊の広域緊急援助隊の中に、極めて高度な救出救助能力を有する特別救助班を設置するなど、その運用を改善・強化しました。 |
![]() |