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 平成17年は、7月に英国・グレンイーグルズで主要国首脳会議(サミット)が開催されている中、同国の首都ロンドンにおいて地下鉄等の公共交通機関を標的とした同時多発テロ事件が発生するなど、世界各地で大規模・無差別テロ事件が発生し、国際テロ情勢は、依然として厳しいまま推移しました。
 日本人拉致(らち)問題については、北朝鮮は、我が国に対して、「拉致は解決済み」、「日本は過去の清算をすべき」との従来の主張を繰り返し、日朝間の交渉においても膠着(こうちゃく)状態が続きました。
 国内では、オウム真理教は、「地下鉄サリン事件」の発生から10年以上が経過した現在も、松本被告への帰依を信者に誓わせるなど危険性を具備しているほか、右翼は、中国や韓国における反日運動の盛り上がり等をとらえた活発な抗議活動を展開し、過激派は、自衛隊のイラク派遣等を中心に多様な課題に取り組むなど、厳しい警備情勢が続きました。また、愛知県では2005年日本国際博覧会が開催され、期間中、2,200万人を超える観客が来場しました。
 こうした中、警察は、国内外の関係機関等と緊密に連携しつつ、テロ関連情報の収集、テロリスト容疑者の追及検挙、重要施設や公共交通機関等の警戒警備を推進するなど、総力を挙げて警備諸対策に取り組みました。
掲載内容は平成17年12月末現在のものです(特に記載の場合を除く。)。
2005年日本国際博覧会の会場において警戒に当たる警察官
2005年日本国際博覧会の会場において警戒に当たる警察官

 


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