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我が国への国際テロの脅威
1 テロの標的とされる日本


 イスラム過激派を中心とした国際テロの脅威が高まる中、我が国は、オサマ・ビンラディンとされる者が発した声明において、テロの標的として名指しされました。2003年(平成15年)10月に、カタールの衛星放送によって放送されたこの声明では、米国への攻撃の継続を警告するとともに、英国、スペイン、オーストラリア、ポーランド、日本、イタリアのほか、クウェート等の湾岸諸国への攻撃を示唆しています。また、2004年(16年)5月に、アラビア語のウェブサイトに掲載された声明では、アナン国連事務総長らの殺害には金10キロ、米英の軍人らの殺害には金1キロ、日本やイタリアのような同盟国の者の殺害には金500グラムの報酬を与えるとされています。
 我が国には、イスラム過激派がテロの対象としてきた米国関連施設が多数あり、これらを標的としたテロが発生することも懸念されるところです。
 さらに、インドネシアにおける爆弾テロ事件にみられるように、大規模・無差別テロの脅威は、我が国に地理的に近接した東南アジア地域にも及んでいます。

オサマ・ビンラディン
オサマ・ビンラディン(時事)




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