<<前へ | 次へ>> |
我が国は、朝鮮半島と地理的に近接しており、また、歴史的経緯から60万人を超える韓国・朝鮮人が居住していることから、北朝鮮は我が国をスパイ活動の重要拠点ととらえ、日本及び韓国に関する情報収集、在日米軍に関する情報収集、さらには、日本人の北朝鮮への拉致などの活動を行ってきました。 警察は、これまで約50件の北朝鮮によるスパイ事件を検挙しています。そのうち、沿岸部における水際での北朝鮮工作員の検挙件数は、約15件です。 これまで検挙した事件から、次のような事項が明らかとなっています。 【工作活動の目的、任務の変遷】
【北朝鮮工作員の経歴】
【工作員の身分偽変の実態】 (1) 精巧に偽造された外国人登録証明書 (2) 他人名義の真正外国人登録証明書に自己の写真を貼付したもの (3) 実在する日本人に成り代わり取得した旅券や運転免許証 等を入手して、自らの身分を偽変して本邦において工作活動を行っていたことなどが分かっています。 一方、北朝鮮工作船の活動に関しては、これまで、3年5月に検挙した「美浜事件」や13年12月に発生した「九州南西海域工作船事件」において、船体、船内から発見された多数の証拠物等により、当該船舶を北朝鮮工作船と特定するに至っていますが、これ以外にも、相当数の北朝鮮工作船が我が国の領海内に侵入してきているものと思われます。 これら北朝鮮工作船は、これまでの検挙事例やその他の情報を総合的に判断して、工作員の潜入・脱出を行ったり、日本人拉致等を行うことを目的として活動しているとみられます。 |
||||||||||||||||||
|
<<前へ | 次へ>> |