●陰湿・巧妙な電話盗聴手口

 革マル派は、平成7年10月から12月にかけて、JR労組幹部(鉄道友愛会議議長)宅に対する電話盗聴事件を引き起こしたほか、9年8月から10月にかけても、早稲田大学法学部教授宅に対する電話盗聴事件を敢行しました。
 また、10年7月に東京都内において指名手配中の同派非公然活動家が逮捕された際、同人が運転していた車両荷台には、工事用ヘルメット、セーフティコーン、工事用ベルト及び各種工具類等電話工事業者が使用する真正の道具を始め、電話盗聴器設置用機材多数が積載されていました。それはまるで本物の電話工事職員と見間違うほどの装備品の数々で、「革マル派は電話工事請負業者か?」と思わせるに足るものでした。
 電話盗聴は、電話機本体やヒューズボックス、端子函等に細工を施して行うといった方法があると言われていますが、革マル派の電話盗聴手口には、より高度な技術が取り入れられているものとみられます。
 電話盗聴以外にも、同派は、居宅等に侵入して、壁や天井に発信機を仕掛けて室内における日常会話を盗聴していました。
 このように革マル派は、対立する団体や個人の動向を探るために、組織的にしかも日常的に盗聴という非合法活動を展開しているのです。

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<新聞記事>
平成10年7月16日付 産経新聞

    



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