●警察無線の傍受、盗用による各種調査活動

 平成10年4月、警察は、千葉県浦安市内において、革マル派の非公然アジト「浦安アジト」を摘発しました。このアジトには、警察無線を傍受するための無線機12台、再生機(暗号解読機)11台及び録音機20台が設置されていたほか、無線の内容を録音したカセットテープ約5,000本や多数の資料が隠されていました。無線機のアンテナは、一見分からないようにベランダに置いてある植木のつるを絡ませるなどの偽装を施し、設置されていました。
 このアジトで、同派女性活動家が、日夜、警察無線を傍受していたのです。 革マル派は、警察無線を傍受することにより、警察の諸活動をくぐり抜けながら、警察や対立する団体、個人等に対する非合法手段による調査活動を組織的に行っていたものとみられます。
 警察の一連の摘発、取締りに対して、同派は、「国家権力の打倒を目指す革命党が、国家権力の動向・動態を分析し、把握することは絶対不可欠である」などと機関紙で開き直りの主張を展開したほか、アジトの摘発や指名手配を受けた際に、マスコミ各社を呼びつけて、得意の「権力謀略論」に立脚した記者会見、あるいは「緊急声明」の表明を行うなど、自派の活動の正当化を目的とした画策を行いました。

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