警察庁 採用情報サイト
HOME警察庁の紹介総合職(事務系)総合職(技術系)

採用担当者より
警察行政へのいざない
警察庁内部部局から
キャリアステップ
一人の国家官僚として
特別企画
警察庁を志す君へ
警察庁における政策立案
政策Cross Talk
入庁3年目職員Q&A
採用
お問い合わせ
HOME
 
   
   
Home > 総合職(事務系) >特別企画

警察庁を志す君へ

警察庁を志す君へ~総理秘書官からのメッセージ~

   風に向かって立つ。初めて警察庁を訪れたとき、採用パンフレットに掲載されていた当時の警察庁出身の総理秘書官の言葉です。「戦後政治の総決算」を掲げ、国鉄の分割民営化等の諸改革に取り組んでいた当時の内閣の佇(たたず)まい、気概を言い表したものでした。困難な課題に果敢に立ち向かい、国政を前に進めていくさまに、ある種の憧れを感じたことを覚えています。そして今、六人の秘書官の一人として、「戦後以来の大改革」を次々に推し進める総理の傍に身を置き、同じような心持ちで、切れ目のない緊張感の中で日々を送っています。
   着任して既に2年以上が経過しましたが、つくづく感じるのは、詰まるところ、総理の仕事は「決めること」、「決断すること」であるということです。議論は大切なプロセスですが、実務においては、結論を出さなければなりません。国政の重要課題には、利害が複雑に対立する問題も多く、様々な方向からの風を受けながらの判断になります。そこで、総理秘書官には、多忙を極める総理が適時適切に判断を下せるよう、周到に準備することが求められます。具体的には、担当分野における課題やその背景を的確に把握し、判断材料となる情報や分析資料等を過不足なく整え、担当大臣からの報告などをアレンジします。そのため、平素から関係省庁の担当部局の皆さんと連絡を密にし、政策の方向性や進捗度合いを随時確認します。関係省庁を担当する同僚秘書官との連携も欠かせません。
   私は、治安、司法、防災、地方行財政、分権改革、沖縄振興、皇室関係、憲法問題など内政の幅広い分野を担当していますが、それに加え、大災害、テロ、武力攻撃事態、サイバー攻撃といった緊急事態への対処、インテリジェンスなど、危機管理全般を担当しています。そのため、24時間365日、事案発生時、直ちに総理に報告し、官邸に駆けつける態勢をとっています。国会審議中でも、直ちに総理にメモを入れ、その場で総理の指示を仰ぐこともあります。総理の国内出張には、常に同行して緊急連絡・帰京や初動措置を迅速に行う態勢をとっています。既に50を超えた諸外国への訪問にも適宜随行します。総理外遊中に発生した、平成25年1月のアルジェリアでの邦人テロ事件の際には国内で、本年1月のシリアでの邦人殺害テロ事件の際には中東の現地で、それぞれ初動対応に当たりました。こうした、事案対処に際しては、官邸の危機管理に関する枢要な役職(内閣官房副長官(事務)、内閣危機管理監、内閣情報官、内閣官房長官秘書官等)に、警察庁出身者が配置されていることが特に重要な意味を持ちます。情報の収集分析や事案への対処に関し、実体験に基づくバックボーンを共有する者が対応することで、迅速な対応が可能になるのです。
   顧みれば、入庁以来、様々な場面で重い判断を行う機会に遭遇しました。警察の現場では、捜査の指揮官として、現場の捜査員と苦楽を共にしながら、対日有害活動を繰り返す外国機関員による諜報事件や県政の「ドン」による贈収賄事件を検挙し、オウム真理教の資金源犯罪や修行中の死亡事件を摘発するなど、社会の不正をただし、国益を守ることに注力しました。また、在外勤務では、冷戦後の民族紛争の真っ只中で、在留邦人の安全確保に当たりながら、国際政治におけるパワーポリティクスの生々しい現実を目の当たりにしました。警察庁、内閣官房では、東日本大震災を始め、東北地方上空を通過した北朝鮮による弾道ミサイル発射事案、新型インフルエンザ(H1N1)の国内発生など、多種多様な緊急事態の対処に奔走しました。一つ一つの判断が、人の命や人生、社会に大きな影響を与えるものでした。
   総理の補佐を十全に行えているのか自問自答する日々ですが、警察庁に入庁して以来の経験が、現在の仕事に活かされていることは間違いありません。そして、通じて言えることは、判断をする際には、自分の仕事が「世のため人のため」になっているのか、という原点に戻ることだと思います。警察の仕事は、この問いにストレートに答えてくれる、やりがいのあるものである、というのが偽らざる実感です。あらゆる行政の基盤となる安全安心を確保し、そして、国益を守るという国家の根本作用について、制度の立案・構築から現場での運用・執行まで、責任をもって仕事を全うできる職場です。大いなる気概をもった若い皆さんとともに、仕事をできることを楽しみにしています。

内閣総理大臣秘書官
大石 吉彦
昭和61年入庁
(役職は、平成27年4月当時のものです。)





戻る ページトップへ戻る
National Police Agency