警察庁 採用情報サイト
HOME警察庁の紹介総合職(事務系)総合職(技術系)

採用担当者からのメッセージ
警察行政へのいざない
警察庁内部部局から
キャリアステップ
一人の国家官僚として
特別企画
採用
お問い合わせ
HOME
 
   
   
Home > 総合職(事務系) > 警察行政へのいざない

警察行政へのいざない

    大学4年の夏、いくつかの省庁を訪問する中、たまたま訪れた警察庁で、仕事の公益性の高さと、何よりも人間的魅力にあふれた先輩たちに心を惹かれ、この世界に飛び込んだ。それから33年、様々な仕事に恵まれ、たくさんの人たちとの出会いがあり、幸運にも、悔いのない人生を歩むことができたと感じている。今日はその一端を皆さんに御紹介したい。

治安対策の企画立案
    警察庁総合職採用者の役割の一つは、警察庁における治安対策の企画立案である。私の場合は、いわゆる暴力団対策法の立法作業に、平成3年の制定時と、9年改正及び16年改正の都合3度関わった。刑事警察の世界に全く新しい手法を導入したこの法律が、暴力団のシノギを一定程度封じ込め、暴力団排除活動の推進力となり、対立抗争の激減・早期鎮静化という効果をもたらしたことは間違いない。犯罪者と対峙する都道府県警察の第一線に法的な武器を提供することは、警察庁の大切な役割の一つである。
   また、国際捜査管理官当時、日本で罪を犯し本国へ逃げ帰る日系ブラジル人等の「逃げ得」問題が社会問題化していた。制度上日本への引き渡しは困難であり、唯一考えられる方策は、日本の捜査資料を翻訳して送付し、相手国に国外犯処罰規定の発動を促すことであった。新しいオペレーションであったため、まず先方の接触先を探るところから始め、その後私自身もブラジルへ飛び、司法省の担当局長等と折衝の末、合意に至った。最初の事件で被疑者がブラジルで逮捕され、有罪判決が出された時は感慨深いものがあった。犯罪のグローバル化が進展する中、都道府県警察のニーズを引き取って警察庁自らが関係国やICPOとの調整に当たる場面は年々拡大している。

都道府県警察の現場で
   警察庁総合職採用者のもう一つの活動のステージは、都道府県警察である。
   若い頃は、警視庁捜査第一課と京都府警察捜査第二課で事件捜査に没頭した。前者では殺人事件、後者では贈収賄を始めとする知能犯事件が対象である。困難な事件の検挙・解決のためには、立件に向けた強い意志、一つ一つの捜査事項を積み上げる地道な努力、そして次々に現れるハードルを乗り越える臨機応変の知恵が不可欠であることを学んだ。自分の原点となる貴重な日々であった。
   本部長は、沖縄と大阪で経験した。沖縄では米軍ヘリ墜落事故への対応や犯罪抑止対策、大阪では街頭犯罪の抑止や危険ドラッグ問題などに取り組んだ。府県警察の最高責任者であり、重責ではあるが、府県民の安全・安心のため、生起する治安事象に府県警の叡智を集めて対処し、重要な治安課題については部内外に説明を尽くして施策を前進させ、結果が出た時には、より直接的なものであるだけに、霞が関勤務とはまた別の醍醐味を味わうことができる。
   こうした都道府県警察での経験は、警察庁で地に足の着いた施策を立案する上で不可欠であり、また、若い時代から組織管理の要諦を自然に体得していくことになる。

国政の中枢にて
   警察庁出身者は、警察での勤務経験を生かし、各省庁でも活躍している。私の場合は、ドイツでの在外勤務のほか、内閣官房長官秘書官として2年間官邸で勤務した。着任1週間で発生した米国同時多発テロ事件、その年の暮れの北朝鮮工作船事件、任期後半におけるはイラク問題等々、危機管理担当秘書官として気の抜けない日々が続いたが、国政の中枢にあって国家の重要な意思決定に立ち会えたことは、貴重な経験であった。内閣危機管理監、内閣情報官、総理大臣秘書官等、要所に警察庁出身者がいることは、心強い限りであった。

安全な社会を目指して
   本年1月からは、刑事局長として、全国の刑事警察のかじ取りをする立場にある。折しも、取調べの可視化、通信傍受の効率化、我が国で初めての司法取引の導入等を内容とする刑事訴訟法改正案が国会に提出され(3月末現在)、刑事警察を取り巻く環境は大きく変容しつつある。被害が止まらない振り込め詐欺対策、DNA型鑑定を始めとする科学捜査の更なる推進等、課題は多い。国民の期待に応える捜査力を向上させ、我が国の財産である治安の良さを守るため、優秀な局員と共に奮闘する毎日である。
   自分なりに振り返ってみて、警察人生の魅力とは、国民の安全と社会正義の実現のため、公益性と合理性を保ちながら、志を同じくする仲間と共に明確な目標を達成していく、その確かな手応えの繰り返しにあると感じている。柔軟な発想と気概を持った新たな若い力が我々の戦列に加わってくれることを心待ちにしている。

警察庁刑事局長
三浦 正充
昭和57年入庁
(役職は、平成27年4月当時のものです。)



戻る ページトップへ戻る
National Police Agency