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 本年3月、東日本が未曾有の大地震の被害を受け、多くの方が亡くなり、家を失いました。首都圏でも交通網が麻痺し、計画停電が続いたことは記憶に新しいところです。現地警察では地震・津波発生直後から住民の避難誘導等に当たり、全国の警察では直ちに数千名の応援部隊を被災地に派遣し、現地警察とともに被災者の救出・救助活動、避難誘導、交通規制等の活動を行ってきました。

 このような大震災のときには警察の仕事がクローズアップされますが、警察の仕事は全て、人々の安全で幸せな生活を実現すること、普段当たり前と思っている日常の生活を維持することに結び付いています。そのために全国の警察官は日夜、懸命に努力し、警察庁は、どうすれば現場の警察官が職務を全うできるか考え、支援を行っています。

 警察の仕事では、時には、厳しい状況下で現実と向き合う力、冷徹に決断する力、多くの仲間と協力して困難な物事を成し遂げていく力が求められることがあります。一方で、他人の悲しみや怒り、人間の弱さや愚かさに直面することも多く、社会に対する憤りへの理解、人々の不安に対する共感や思いやり、人とのつながりを大切にする心も求められます。そうした思いを職場の仲間とともに共有できる人に、ぜひとも警察庁を訪問してほしいと願っています。

 現在、国民が公務員を見る目が厳しいことは事実です。しかし、大地震の後に、警察、自衛隊、消防等が、危険を顧みず、懸命に救出・救助、避難誘導、原子力発電所の冷却等の活動に従事し、また、国家・地方公務員が自分の生活を後回しにしても被災者の支援に当たってきたことも事実です。どのような時代となり、制度がどう変わろうとも、国家国民のために仕事をすること、公に奉仕することが公務員の誇りと喜びであることは変わらないと思います。

 長い就職活動では苦しいことも多いと思いますが、国家公務員は一生を捧げるに足る仕事です。警察の仕事は人を相手にする仕事であり、警察組織も人が財産です。警察が、今後どのような方向に進んでいくのかは、その組織を担っている人々によって決まります。この激変する時代に道を開いて進もうと思われている皆さんが警察庁を訪問し、職員がどのような体験をし、どのような魅力を感じているかを聞いてほしい、そして、皆さんの思いを語ってほしいと思います。

 

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