地域安全安心ステーション事業
東京都 |
PSI(池上自主防犯パトロール隊) |
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構成員会社員・主婦・看護師・パート・公務員・自営業・大工・小中高校生 結成の経緯平成15年7月、池上警察署管内では、住民の安全を脅かす侵入盗、ひったくり事犯の増加や将来の日本を背負って立つ子ども達を取巻く環境の悪化等を目のあたりにして、安全で安心な街を築くのには、自分たちの街は、自分たちで守っていく活動に取り組まなければならないと発起人3名が中心となり、人と人との絆作りの輪を広げるため、価値観などの同じ知人等40名の隊員で設立した。 活動の目的PSIは、歴史ある門前町池上を平和で安心な街とするため「ふるさとを愛し、日本を愛し、他人を思いやり、いたわり合い、みんなが心を一つにして安全で安心な街をつくる。」という理念の基に犯罪防止と子ども達が、未来に向かって夢と希望の持てるような社会実現を目指すことを目的として活動している。 |
活動の内容○ 週3回の昼夜間のパトロール活動(水曜日~午後3時から午後5時までの間で約10名、木・土曜日~午後9時から午後10時30分までの間で15名から20名) 【活動に必要な物】 活動用ジャンバー、活動用チョッキ、赤色合図灯、活動用帽子、警笛、パトロール腕章、携帯無線機、手袋など |
活動上の問題点・解消方法
町会や公共機関の関連組織に属さないボランティア団体であるため、当初、パトロール活動等が町会や商店会、公共団体等からなかなか理解が得られず、また、活動資金の確保が難しかったが、統一のジャンバーを隊員個々が購入し、私心を捨て地道に継続してパトロール活動を行ってきた。
その結果、住民の方々からも理解と協力が得られるようになり、最近では「ご苦労様、頑張ってください」等と励ましの言葉を多く掛けていただけるようになり、町会、商店会、学校等の協力も得られるようになった。
活動資金は、隊員からの会費と地域の協力によるバザー等で確保できるようになった。
関係機関・団体との連携方法
○ 池上警察署生活安全課や池上駅前交番、市野倉交番から犯罪発生情報や防犯パトロール活動の要領、注意事項の教示を受けているほか、毎月1回、池上警察署生活安全課との防犯連絡会議を行い警察との連携を図っている。
○ 池上警察署と池上防犯協会から地域安全ニュース、犯罪発生メールの配信を受け、リアルタイムに地域にチラシ配布やホームページで犯罪防止を呼び掛けている。
○ 区役所出張所や町会、他団体の実施する地域防犯活動に参加し、地域と連携した活動を行っている。
○他の防犯ボランティア団体との合同パトロールの実施。
活動上の配慮事項
○ 犯人を捕まえるのではなく、犯罪防止の心構え等を呼び掛けることを中心に実施している。
○ 住民同士の「ふれあい」を築くため、パトロール中は「こんにちは、こんばんは」等と一声掛ける「ふれあい活動」を大切に実施している。
○ 活動は、個々の隊員の個性を生かし「できる時に、できる人が、できる事をする」を基本として、心を一つにした活動を心掛けている。
○ PSI隊員としての自覚と責任ある行動を行うことを合言葉に活動している。
参考
○ 池上警察署管内の侵入盗・ひったくり認知件数は、発足当時(平成15年)は、侵入盗499件(池上・中央地区97件)、ひったくり87件(同15件)であったが、平成17年は、侵入盗235件(池上・中央地区46件)、ひったくり34件(同6件)と半減している。
○ PSIの活動以後、他地区に防犯パトロール隊13団体が設立され、地域安全活動の輪が広がっている。
○ 本年8月29日、小・中・高校生26名でPSIジュニアパトロールを発足した。
○ PSIの活動状況等を冊子にして、他団体等との交流に活用している。
○ 活動の中に隊員個々の企画や発想を生かし、楽しさを作り出すようにしている。
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