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地域安全安心ステーション事業

 東京都
 

杉並自主パトロール隊ホークアイ
「できる人が、できる時に、できる事を、できる所で」
活動拠点:東京都杉並区の京王井の頭線富士見ヶ丘駅前電気店


構成員

地域住民、自営業者、主婦、公務員(警官、区職員)、医師、区議会議員。
人数:35名

結成の経緯

平成15年2月、京王井の頭線富士見ヶ丘駅周辺地域の犯罪増加に危惧を抱いた、幼なじみを中心にした地域住民や商店主などの有志の呼びかけで、商店会や町会といった特定既存団体に属することのない、地域の30~40代の現役世代22名により「ホークアイ富士見ヶ丘」を結成。立ち上げ結成時には、杉並区より助成を受け、その中でジャンパー・腕章・IDカード・ステッカーを用意。現在隊員数は35名。増員の予定はなし。

活動の目的

構成員に無理のない、かつ力衰えることのない永続的な防犯活動を行う。各隊員に対して、地域に貢献できる各種資格の取得を「この指とまれ」方式に募集し、各隊員の個人意思を尊重しながら、個人の可能性を刺激し、自立した自助の意識を持った住民による地域活動を行う。また、活動は防犯にとどまることなく、「安全安心まちづくり」を目指し、広く地域に貢献する活動を行う。

活動の内容

携帯、パソコンのメールで情報交換し、自己責任に基づいた無理のないランダムなついでパトロール活動。警視庁、杉並区の防犯速報だけでなく、警察庁、気象庁、警視庁、杉並区のHPから地域活動に有益な情報(医療、災害等)を探し選び送信。区民レスキュー資格者は常時心肺蘇生用のマウスピースを携帯、また必要な時にはAEDを活用できる状態でパトロール。違反広告物除却活動資格者はパトロール時に無理のない範囲で電柱等に貼られている違反広告物を除却。月次に杉並区と警察署にGISシステムを活用した報告書を提出、地域問題の提起、改善の提案。「子どもが話しかけやすい大人を地域に増やす」を目標に小中学校、PTAと密に連絡。
◆青色回転灯を装備した車両の運用状況
パトロールの形式上「ついでパトロール」になるため、貸与の許可が不可能な現状。バイク・車の保有台数が多く、また場所・時間を限定しないため青色回転灯を装備できたら効果的ではと・・。

【活動に必要な物】

腕章、ジャンパー、IDカード(写真貼付により身分を証明し、No.表記により安全性確保)


活動上の問題点・解消方法

時間、地域、手段を拘束しないパトロール、また30~40代の現役世代を中心とするため、集団活動が行えず、隊員の防犯に対する意識レベルの維持が難しい。
解消方法は、メールでの情報の配信(H17.9.29現在、131通。情報は、杉並区、警視庁からの犯罪情報メール、警察庁、警視庁、杉並区等のホームページ、また独自に入手した情報、医療情報、防災情報など)。杉並区の各種協力・資格取得の呼びかけ。メディア取材の受け入れ。 産学官合同の研究会に参加し、画像・位置情報、掲示板機能を利用した時間に拘束されないインターネット上での情報共有、意見交換を可能にしている。また隊長が随時各隊員に、組織・活動改善点など聞き込み。

関係機関・団体との連携方法

杉並区役所(危機管理室・区民生活課)、高井戸警察署に月に一度、活動報告書を提出し、地域の問題点・改善点を指摘し、改善提案を行う。また、杉並区役所、高井戸警察署、東京都などからの各種協働要請にできうる限り答える。
〔杉並区〕区民・自治のつどいに活動報告・地域安全マップ展示などで参加。違反広告物除去、まちかど救急、放置自転車対策などに協力。〔警察〕早朝駅前の各種対策キャンペーンに協力。地域安全運動の集いにて寸劇に参加。〔東京都・警視庁〕東京都安全・安心アカデミー受講、また講師としてボランティア防犯活動の報告をする。地域安全マップ作製に参加。

活動上の配慮事項

活動の継続を目標とし隊員を拘束しない。「できない、出られない」の言いやすい環境を作る。隊員、地域住民のプライバシーに充分に配慮したパトロール活動、情報収集。「この指とまれ」方式で様々な情報を呼びかけ、隊員の可能性を刺激し自立した国民の育成を行う。個人、地域エゴに繋がる言動を抑止し、官民一体の防犯活動が行えるよう、行政、警察の立場・状況を周知し、縦割りと言われる行政、警察、各所管の橋渡しを行う。

参考

身近な『杉並区』から、徐々に広い範囲への活動へ。
〔杉並区〕違反広告物除却活動協力員(14名)。救急協力員”区民レスキュー”(9名)。まちかど救急隊に認定されAED(自動体外式除細動器)貸与。普通救命資格(11名)。放置自転車協力員(2名)。防犯団体連絡会副会長・高井戸警察協議会委員(隊長)。
〔東京都・警視庁〕東京都安全・安心まちづくりアカデミー修了(第1期2名)。警視庁・東京都地域安全マップコンクールで各賞受賞。東京都地域安全マップ作製指導員(1名)。
〔その他〕首都大学東京・ソフマックシステムのGPS機能付き携帯使用のGISシステム「地域情報共有プラットホーム構築研究会」に実証実験会員で参加。

様々な住人による活動が、日々広く地域で展開されたため、パトロ―ル地域内の防犯意識が向上し、センサ―ライトなどの設備をつける住民が増えたり、実際の犯罪の発生件数も減少している。また、パトロ―ル中の隊員に、地域住民や警察官などが「ご苦労様」などと声を掛け合う事も多くなり、地域の声掛け運動にもつながってきている。なお、防犯活動を行いながら、違反広告物の除却も行っていることにより、他地域より際立って違反広告物が少なく、そのため町の美観も良くなった。

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