振り込め詐欺にだまされないために


 
 平成29年1月の内閣府の「特殊詐欺に関する世論調査」の結果、「自分は被害にあわないと思う(どちらかといえばを含む。)が約8割となっています。
 また、高齢になるほど被害にあわないという意識が高く、被害防止対策を行わない傾向があります。
 高齢者の被害を防止するため、ご家族などから被害防止の対策をするよう呼び掛けてください。
 ・平成29年1月実施の「特殊詐欺に関する世論調査」の結果の詳細は、内閣府のウェブサイトをご覧ください。  内閣府ウェブサイトは  こちら 


家族の絆で犯人撃退!
  息子や孫等をかたるオレオレ詐欺犯人からの電話を見破り、被害に遭わずにすんだ人の多くは、犯人と見破った理由として
   ・ 本物の息子(孫)とは声や話し方が違った
   ・ 話の内容に矛盾があった
などと話しています。
  このことからも、普段の家族間の連絡頻度や、共有する情報、信頼関係等がオレオレ詐欺等の被害防止と密接に関係していることが分かります。
  オレオレ詐欺被害者の9割以上が、65歳以上の高齢者です。
  特に、高齢者の子や孫世代(概ね20歳代から50歳代)にあたる方は、自分から家族と頻繁に連絡をとるなどして、被害に遭わないように注意をしてあげてください。
 また、オレオレ詐欺等について家族で話し合い、事前に
   ・ 電話での呼び掛け方
   ・ 合言葉
あるいは
   ・ 電話で「お金を貸して」などと頼んだりしないことを約束しておく
などして、犯人からの電話にだまされないよう備えてください。

「私は絶対大丈夫」と思っている人ほどだまされやすい!
 オレオレ詐欺は、子や孫に対する親愛の情を利用した犯罪であり、誰でもだまされる可能性があります。

電話の声だけで犯人と見破るのは困難!
 犯人は、あらかじめ、「風邪をひいて声がおかしい」などと、普段と声が違う理由を伝えてきます。また、だまされずに見破った人でも、その多くが、「電話の声は、実の息子と似ていた」との感想を抱いています。

留守番電話作戦
  被害者の多くは、「特殊詐欺」について、事前にある程度の知識がありますが、身内のトラブル等を告げる犯行電話によって、緊張感や時間的切迫感等のストレスから冷静さを失い、深く考えることなくだまされてしまっています。
 そうならないためにも、誰でも簡単にできる対策として、自宅の電話を、在宅時であっても常に留守番電話に設定しておき、犯人と直接対応する機会を一旦遮断する「留守番電話作戦」の実施をおすすめします。
 これまでのところ、オレオレ詐欺の犯人が、留守番電話にメッセージを残している状況はありませんが、仮にメッセージを残したとしても、直接対応した場合と比較して落ち着いた対応が可能となるので、犯行電話であることを見破り、さらには、録音された声を捜査資料として活用することも期待できます。

●在宅中も常に留守番電話に設定し、着信時の電話番号に心当たりがない場合は電話に出ない!

●息子や孫、その他身内を名乗ってメッセージが入った場合でも、直ちに電話に出ることなく、こちらから掛け直すこと!(「携帯電話番号が変わった」というメッセージの場合は、変わる前の電話番号に掛け直す。)

●留守番電話の内容を聞いて、少しでも「おかしい」と感じたら、迷わず110番通報等を行うこと!



犯人グループから押収した名簿を活用した被害防止対策
  振り込め詐欺を始めとする特殊詐欺や利殖勧誘事犯の犯人グループは、広く出回っている特定の名簿の登載者に対して犯行電話を架けている状況が見られます。
  警察では、新たな被害防止策として、平成24年7月以降、犯人グループから押収した名簿に登載されていた方に対し、集中的に注意喚起をしています。
  これは、都道府県警察が捜査の現場で押収した名簿を警察庁が集約し、搭載されていた方の住所地を管轄する都道府県警察へ還元して個別的な注意を行うもので、都道府県警察では、警察官による個別訪問や架電、民間業者に委託したコールセンターからの架電、レターの送付など、各種の方法で名簿登載者に対する注意喚起を実施して、被害防止を図ります。

押収した名簿の特徴
  これまで警察が犯人グループから押収した名簿の中には、「夢見る老人(高齢者)データ」「高齢者(戸建て)データ」「大手企業退職者」「リタイア層女性データ」「未公開株購入者」「先物取引経験者」「高額マルチ個人投資家」等の題名が付けられているものもあり、特に高齢者や投資等の経験がある方が狙われている状況が窺えます。
  これらの名簿には、個人を特定する氏名や住所、電話番号等が記載されているほか、「ルス」「若い」「話中」「入院中」「もう株は買わない」等、犯人グループが名簿を基に架電した結果をメモしていると思われるものも見られます。


金融機関等による声掛け阻止について
  特殊詐欺の被害を防止するため、警察から金融機関に対して、高額の振込や高額の出金をされるお客さまに声掛けを強化するよう要請しています。
 金融機関の窓口において、お客様に対して振込や出金の理由等を確認させていただいたり、聴取の結果、被害に遭われている疑いがある場合には、被害防止のために金融機関から警察に通報していただき、警察官が事情を伺うことにしております。
 この金融機関の対応は、警察からの要請に基づくものですから、被害防止のために耳を傾けていただくとともに、これらの取組に御理解をお願いいたします。

 平成28年中には金融機関を始めとする様々な方々による声掛け等によって、合計約192億円の被害を阻止していただきました。
 被害を阻止していただくためには、誰かに相談したり、そのことについて誰かと一言でも話をすることがとても大切です。その中でも、金融機関の方は知識や経験等をもとに、お客さまの様子や諸々の状況から判断して、被害を阻止してくださいますので、ぜひ耳を傾けてくださいますようお願いします。