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|  交通警察では、日々発生する交通事故を扱っていますが、その大半はドライバーの「ちょっとした不注意」が原因となっています。交通事故は、だれもが予測しない時に突然発生するため、当事者の事故直前の行動に関する記憶が薄く、道路上のわずかな痕跡等から事故形態や事故原因を客観的に推測することは困難となっています。 交通事故・事件捜査で最も重要なことは、「現場における客観的証拠物」の発見・収集と考えます。私が担当する交通鑑識は、ひき逃げ事件、目撃者のいない事故、難解な事故等非常に多岐にわたりますが、証拠物から事故を解析し、その原因を究明するため、現場観察の原則である「人から聴かず、物から聴く」を実践しております。 私は、現場での徹底した鑑識活動によって、客観的証拠となる痕跡やわずかな遺留物を発見・採取し、事故車両の行動解析、速度の算出、遺留された塗膜片からの逃走車両の車種特定等を行うなど、第一線の捜査を支援しています。 交通鑑識の活動は、一見地味なものに見えるかもしれませんが、事故解析には工学的知識が、塗膜片の鑑定には科学的知識のほか塗膜片に関する専門的知識が求められます。 特に、ひき逃げ事件捜査では、本県独自の遺留塗膜片による車種特定法が確立されており、鑑定技術の伝承という重要かつやりがいのある仕事に携わっています。 私は、交通鑑識は事故捜査の「最後の砦」であると考えておりますし、常に公判維持を念頭に現場鑑識活動の徹底と客観的証拠による「妥当性、合理性のある事故捜査」の実現に向け、今後も努力してまいります。
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