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私は署の鑑識係として勤務しており、犯罪の届け出を受けた際、いち早く現場に駆けつけ、犯人の手がかりとなる証拠の採取等を実施します。
犯罪現場は、証拠の宝庫といわれ、犯人の指紋、足跡、犯人が使用した犯行用具等様々な資料が存在しています。また、その採取方法は証拠の種類や状態によって異なり、知識や経験も重要となります。
私が現在の部署に配属されて間もないころ、管内で強盗殺人事件が発生しました。女性が自宅で殺害され、現金を奪われるという凶悪犯罪でした。
目撃者等もなく、捜査は難航するかと思われましたが、地道な捜査によって得られた捜査情報から早期に容疑者が浮上し、現場から採取された指紋や、凶器の包丁から採取された血液等から、被疑者の犯行を裏付けし、発生から約1か月後に海外に逃亡していた被疑者を逮捕することが出来ました。
この事件は、初めて鑑識係として関わった重大事件でしたが、捜査で得られた経験は、自分を大きく成長させたと思います。
私達鑑識係は、重大事件を認知すれば、何日にもわたって現場の鑑識活動を実施し、膨大な量の証拠資料を採取します。その証拠も犯人に結びつく保証はなく、むしろ無駄に終わるものがほとんどです。それでも地道に鑑識活動を実施していくのは「絶対に犯人を捕まえる」という、仕事に対する誇りと使命感があればこそ成し遂げることが出来るものだと思います。