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|  我々警察に県境や管轄があっても、犯罪には今や国境すらありません。我々国際捜査課の刑事達の任務は、今日はアジア、明日は中南米、明後日は中東・・・等というように、日々、国内で暗躍する外国人犯罪組織の情報収集、分析を行い、捜査し、検挙して組織の壊滅を目指します。最近の捜査の対象は外国人ばかりでなく、彼らの犯罪ネットワーク基盤を支えている日本人の組織などにも及び、時には部門や県境の枠を越えて、他の都道府県警察ばかりでなく、海上保安庁や入管、税関等といった他の治安機関等と合同で仕事をすることや、捜査員を海外に派遣し、外国警察との情報交換、折衝などの機会が多いのも特徴です。更に、周りには在外公館や長期間の海外勤務を経験している同僚が多いせいか、課内には日々様々な言語が飛び交っています。そういった業務の性格上、全国警察や外国の治安機関にも同じ志を持った友人を多く持つことができます。 警察社会に入って中国語を身につけた私も、情報交換や、ICPO国際刑事警察機構の捜査協力の分野で中華人民共和国へ渡り、現地警察との折衝業務等もしてきました。 このようにグローバルな仕事をしてゆく上で大切なことは、国際刑事としてのプライドを持ちつつ、謙虚でいて、あらゆる人と協調できるバランスです。 現在、このような仕事を専門にしている私も、警察に入る前は外国とは一切無縁の生活をしていました。特に将来の希望も持ち合わせていなかったごく普通の高校生だった私に、両親がある日、「真に人々や社会の為になる仕事を」と、真剣に勧めてくれたのが「警察官」でした。警察社会は、学歴や経歴に関係なく、その人のやる気次第で平等にチャンスを与えてもらえ、入ってからでも大きく自分を変えることができるのです。この職業を勧めてくれた両親に感謝しつつ、非常に充実し、程よく緊張した日々を送っています。
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