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警察情報システム

 警察では、警察情報システムとして、第一線警察活動や警察行政を支えるシステムや、国際機関との情報共有に必要な環境を整備・維持管理しています。また、災害等の非常時においてもこれら各種警察情報システムの機能等を確保し、業務を継続するための取組を推進しています。

警察情報システム

第一線警察活動の支援①-指掌紋照合の自動化

 犯人が犯罪現場に遺留したと認められる指掌紋(指と手のひらの紋様)と被疑者から採取した指掌紋を自動照合するシステムを運用し、第一線の捜査活動を支えています。また、日米間において指紋情報の自動照会・回答等を行うシステムを構築し、テロ等の重大な犯罪の防止・捜査に活用しています。

第一線警察活動の支援②-犯罪捜査の高度化

 犯罪発生状況、犯罪手口、犯罪統計等の犯罪関連情報を地図上に表示し、その他様々な情報と組み合わせることで、総合的に分析するシステムを運用し、第一線の捜査活動を支えています。

第一線警察活動の支援③-届出情報の集約・分析

 犯罪による収益の移転防止に関する法律に基づき、事業者から各主管行政庁に届け出された情報は、警察庁のシステムに集約して整理・分析した後、捜査機関等に提供し、マネーロンダリング事犯の捜査等に活用しています。

*2 FIU(Financial Intelligence Unit):資金情報機関

第一線警察活動の支援④-水際対策の厳正化・効率化

 来日する旅客・乗員に関する情報と関係省庁が保有する要注意人物等に係る情報を入国前に照合することができるシステムを運用し、入国管理の厳正化と国際犯罪等に係る捜査・調査の効率化を図っています。

迅速な警察行政への貢献

 運転免許証に関する情報や銃砲刀剣類所持に関する情報等、警察行政に係る情報を警察庁で一元的に管理し、各都道府県警察における業務を支援しています。

迅速な警察行政への貢献①-運転免許証の発行や交通違反の取締りを効率化

 都道府県公安委員会が交付した運転免許に関する情報を警察庁で一元的に管理することで、運転免許証の即日交付、不正取得の防止、点数制度に基づく適正な行政処分の実施等、運転免許に係る警察行政を支えています。

迅速な警察行政への貢献②-各種行政手続を支援

 各種行政情報を蓄積・管理することで、行政情報に関する照会や統計の作成等、様々な警察行政を支援しています。

    

国際機関との情報共有の円滑化(I-24/7)

 ICPO(国際刑事警察機構)は、各国警察間における相互協力や犯罪の予防・鎮圧に効果のある制度の確立などを目的として設立された国際機関で、現在、我が国を含めて194の国や地域が加盟しています。ICPOでは、I-24/7(Interpol global communications system 24/7)と呼ばれる独自の情報通信網を加盟国・地域間に整備し、国際犯罪に関する情報の収集と交換を迅速かつ確実に行える環境を整備しています。各加盟国等は、この通信網を通じて、ICPOが運用するデータベースの検索等を行うことができます。
 警察庁においても、国際手配や紛失・盗難旅券等のICPOが保有・蓄積している各種情報をI-24/7を通じて利活用するために必要な環境を整備し、24時間体制で運用・管理しています。

情報システムの業務継続性の確保

 災害発生時においても、災害応急対策業務を行いつつ、情報システムの機能等を継続できるよう業務継続性の確保に係る取組を推進しています。
 具体的には、非常時に優先度の高い業務に係る情報システムについて、バックアップによるデータの消失の回避や、通信サービスの停止に備えた通信回線の冗長化、運用・保守要員の確保等、情報システムの機能確保のための対策に取り組んでいます。また、これらの対策の実効性を維持改善していくため、具体的な場面を想定した定期的な教育訓練を実施しています。