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| 日時： | 平成28年３月30日(水)
16:30～16:45 |
| 場所： | 総理大臣官邸３階南会議室 |
| 会長 | 菅 義偉 | 内閣官房長官 |
| 委員 | 瀬川 晃 | 同志社大学法学部教授 |
| 委員 | 中曽根 えり子 | (公益社団)にいがた被害者支援センター理事・支援局長 |
| 委員 | 加藤 勝信 | 内閣府特命担当大臣 |
| 委員 | 河野 太郎 | 国家公安委員会委員長 |
| 委員 | 岩城 光英 | 法務大臣 |
| 委員 | 土屋 正忠 | 総務副大臣 |
| 委員 | とかしきなおみ | 厚生労働副大臣 |
| 専門委員 | 椎橋 隆幸 | 中央大学大学院法務研究科教授 |
議事次第
１.開会
２.第３次犯罪被害者等基本計画案について
３.児童買春・児童ポルノ禁止法に基づく、被害児童の保護施策の実施状況に係る検証・評価について
４.推進会議決定の一部改正について
５.会長あいさつ
６.閉会
＜配布資料＞
議事内容
○内閣府特命担当大臣 それでは、本日は本当にお忙しいところをお集まりいただきまして、ありがとうございます。第13回「犯罪被害者等施策推進会議」を開会したいと思います。
本日の最初の議題は、第３次犯罪被害者等基本計画案の検討でございます。
基本計画策定・推進専門委員等会議の椎橋議長より、専門委員等会議における基本計画案の取りまとめについて、御報告をいただきたいと思います。
○椎橋専門委員 それでは、御指名ですので、私から基本計画策定・推進専門委員等会議の議長として、謹んで会議の検討結果について、お手元の資料２「第３次犯罪被害者等基本計画（案）」のとおり御報告いたします。
前回の第12回推進会議は持ち回り開催でありましたが、それ以降の検討状況について御説明いたします。
第12回推進会議において御決定いただいた基本計画案の骨子について、11月中旬から12月上旬にかけて、国民から御意見を募集いたしました。寄せられた御意見は、重複するもの等を整理しましたところ、377件に集約されました。専門委員等会議では、骨子決定前の検討と同様に、寄せられたこれらの御意見一つ一つについて、その対応を検討し、骨子の一部を修正するなどいたしました。
その結果、専門委員等会議が取りまとめた基本計画案には、全体で261、うち再掲するものが27含まれておりますが、261の具体的施策が掲げられることになりました。
また、専門委員等会議では、前回の推進会議で了承され、骨子に盛り込まれた基本方針、重点課題及び推進体制の具体的内容を検討し、今後の犯罪被害者等施策の方向性として、被害が潜在化しやすい犯罪被害者等に対する適切な支援や、犯罪被害者等の生活全般にわたる中長期的な支援等を明記いたしました。
第12回推進会議以降の検討状況につきましては、以上のとおりでございます。
○内閣府特命担当大臣 ありがとうございました。
今、議長から専門委員等会議における御審議等のお話がございました。この基本計画案の取りまとめについて、何か御意見はございますか。よろしいでしょうか。
それでは、お諮りをさせていただきます。
専門委員等会議における基本計画案の取りまとめについて、資料２でございますが、これを推進会議が作成し、閣議決定を求める第３次犯罪被害者等基本計画案とすることに御異議ございませんでしょうか。
（「異議なし」と声あり）
○内閣府特命担当大臣 ありがとうございます。
本日、御出席の委員におかれては、御異議なしと認めます。
また、本日お越しいただけなかった委員からも、事前に異議がない旨、お聞きしております。よって、専門委員等会議における基本計画案の取りまとめを、推進会議の作成する第３次犯罪被害者等基本計画案として、閣議の決定を求めることといたします。
２つ目の議事に移らせていただきます。「児童買春・児童ポルノ禁止法に基づく、被害児童の保護施策の実施状況に係る検証・評価について」であります。
これは、いわゆる児童買春・児童ポルノ禁止法に基づくもので、当会議として、犯罪被害者等施策の観点から、被害児童の保護施策の実施状況について検証・評価を行うものであります。
椎橋議長より、専門委員等会議で取りまとめられた検証・評価の案について、御報告をお願いしたいと思います。
○椎橋専門委員 御報告させていただきます。
基本計画策定・推進専門委員等会議で取りまとめました、児童買春・児童ポルノ事犯における被害児童の保護施策の実施状況に係る検証・評価の案については、お手元の資料３のとおり御報告いたします。
専門委員等会議では、関係省庁より、児童買春・児童ポルノ事犯における被害児童の保護施策の実施状況について説明を受け、これを踏まえて議論し、検証・評価の案を取りまとめました。
検証・評価の主たる対象期間は、改正後の児童買春・児童ポルノ禁止法が施行された平成26年７月15日から平成27年末までとしております。
検証・評価に当たっては、関係省庁において推進されている各種施策を４つの項目に分類した上で、最後に総括しております。
総括においては「児童買春・児童ポルノ事犯における被害児童の保護施策が多方面にわたり行われていることは、評価できる」とし、引き続き、その充実等を図っていく必要があるとしております。
また、犯罪被害者等施策にとどまらない事項ではありますが、児童及び保護者のインターネット・リテラシーの向上等の予防啓発、教育・学習の充実を期待するとしております。
基本計画策定・推進専門委員等会議における検討状況については、以上のとおりでございます。
○内閣府特命担当大臣 ありがとうございました。
ただいま、椎橋議長より御説明のございました検証・評価案について、何か御意見はございますか。よろしいでしょうか。
それでは、お諮りをさせていただきます。
専門委員等会議で取りまとめられた検証・評価案、資料３でありますけれども、これについて推進会議決定とすることに御異議ございませんか。
（「異議なし」と声あり）
○内閣府特命担当大臣 ありがとうございます。
御出席の委員におかれては、御異議なしと認めます。
また、先ほどの議案と同様、おいでいただけなかった委員からも、事前に異議がない旨、お聞きをしております。よって、案のとおり、決しさせていただきます。
次の議事に移ります。「犯罪被害者等施策推進会議運営規則」及び「基本計画策定・推進専門委員等会議の開催について」の一部改正についてであります。
まず、改正案について、事務局である内閣府より御説明をさせていただきます。
○内閣府犯罪被害者等施策推進室長 それでは、事務局から、犯罪被害者等施策推進会議決定の改正案について、御説明申し上げます。
これまで内閣府が担ってまいりました犯罪被害者等施策に関する業務は、本年４月１日から国家公安委員会に移管されることになりますが、改正を要する推進会議決定２件は、いずれもこれに伴うものであります。
１つ目は「犯罪被害者等施策推進会議運営規則」の一部改正であります。資料４を御覧ください。
改正点は、国家公安委員会委員長が法定の推進会議委員になったことに伴います、委員の代理出席等に関する規定の改正でございます。
２つ目は「基本計画策定・推進専門委員等会議の開催について」の一部改正であります。資料５を御覧ください。
改正点は、業務移管に伴う、会議の議長の指名権者や、庶務を担うこととなる部署に関する規定の改正であります。
いずれの推進会議決定も、一部改正を行う日を業務移管が行われる本年４月１日とすることとしております。
事務局からの説明は以上でございます。
○内閣府特命担当大臣 ありがとうございます。
ただいま２件についての改正案について、御異議ございませんか。
（「異議なし」と声あり）
○内閣府特命担当大臣 先ほど申し上げました、お越しいただけなかった委員からも事前に異議がない、そして、今、御出席の委員におかれても御異議なしということで、案のとおり決しさせていただきたいと思います。
せっかくなので、もし両委員から何かこの機会に御感想等、お話があれば一言ずつ、いかがでございましょうか。
どうぞ。
○中曽根委員 私は、平成11年に交通事故の被害者の遺族となりました。その後、平成16年に犯罪被害者等基本法ができてから第２次基本計画までが終わるわけですが、その間、第２次基本計画のときに委員をさせていただいてきました。実際、自分が被害に遭ったときには何も、被害者としての権利といいますか、いろいろ分からないことだらけだったのが、この基本法ができて、第１次基本計画がなされたときにはようやく形ができたなという感じを受けました。第２次基本計画では、中身が充実されてきたと思っています。
そして第３次基本計画では、よりもっと細やかに被害者支援を行えるように考えられているのではないでしょうか。現在支援の現場にいる者として、委員を経験させていただいてよかったと思っています。ありがとうございました。
○内閣府特命担当大臣 ありがとうございます。突然で恐縮でございます。
瀬川委員、お願いいたします。
○瀬川委員 2004年に、今、おっしゃった犯罪被害者等基本法ができました。それまでは我が国で被害者に対する支援の動きはあったのですが、欧米に比べると20～30年遅れていると言われてきました。2004年に追いついたと言ったら語弊がありますが、ようやく国際的な水準に達した感があります。また、その後、10年間、基本計画で、徐々にではありますけれども、着実に進んでいるという感じがいたします。
もともとは1980年に経済的な支援をするという法律ができたのですが、そのきっかけとなったのは1974年の、御存じのように、三菱重工ビル爆破というテロ事件です。あれ以来、いわれなき殺人、犯罪被害に対する補償ということが大きな課題になりました。それから大分時間が経ちましたけれども、我が国もようやく相当進んだ段階に来ているのではないかと思います。
本日は御多忙のところ、本当に感謝いたします。本会議をこういう形で開いていただくことは犯罪被害者に対する支援に強いプッシュになりますので、厚くお礼を申し上げます。
○内閣府特命担当大臣 ありがとうございます。
取りまとめいただきました、椎橋議長から何かございますか。
○椎橋専門委員 私も両委員と同じ気持ちでございますけれども、やはり政府として、この推進会議が強力に進めてきてくれたおかげで諸外国、先進諸国に並ぶような被害者対策がとれたと同時に、現在では我が国特有の、外国にもない、私としては誇れるような制度も創られてきているということで、これからはますます外国の手本になるような施策を着実にこの第３次計画ではやっていけるのではないかと思っておりますので、引き続きよろしくお願いしたいと思います。
○内閣府特命担当大臣 どうもありがとうございました。
それでは、最後になりますけれども、犯罪被害者等施策の推進に関する業務は、本年４月１日、あと３日後でありますが、内閣府から国家公安委員会に移管されることになっております。
そこで、これまで犯罪被害者等施策の推進に関する業務を私が担ってまいりましたので、一言、お礼を含めて申し上げたいと思います。
まず、本日は第３次となる新たな犯罪被害者等基本計画案を御決定いただきまして、誠にありがとうございます。
お忙しい中、お集まりをいただきました有識者委員及び閣僚を始めとする関係者の皆様に、犯罪被害者等施策を担当してまいりました大臣として、お礼を申し上げます。
先ほど申し上げましたとおり、犯罪被害者等施策の推進に関する業務は、本年４月１日に内閣府から国家公安委員会に移管されることとなっております。
移管後は、新たな基本計画の下、国家公安委員会を中心に関係府省庁が緊密に連携し、犯罪被害者等の置かれた状況を踏まえた、より一層きめ細やかな取組を推進していただけるものと期待しております。
河野大臣、よろしくお願いを申し上げます。
最後に、改めて、これまで犯罪被害者等施策の推進に御協力をいただきましたことに感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。
続きまして、４月１日から犯罪被害者等施策の推進に関する業務を担っていただきます河野国家公安委員会委員長から御発言をいただきたいと思います。
○国家公安委員会委員長 内閣府から業務移管を受ける国家公安委員会として、引き続き関係府省の緊密な連携の下、犯罪被害者等施策が更に強力に推進されるよう努めてまいります。
これまで２次10年にわたって推進されてきた基本計画は、本日審議されました第３次基本計画へと引き継がれてまいります。閣僚各位におかれましては、この計画に盛り込まれている犯罪被害者等からの広範囲・多岐にわたる要望・意見を真摯に受け止め、各府省において各種施策に着実に取り組んでいただきますよう、より一層の御協力をお願いいたします。
○内閣府特命担当大臣 ありがとうございました。
それでは、会長であります菅内閣官房長官より御挨拶をいただきます。
○内閣官房長官 本日は、第３次犯罪被害者等基本計画を御決定いただきました。
本計画は、新たな方向性として、被害が潜在化しやすい犯罪被害者等に対する適切な支援や、犯罪被害者等の生活全般にわたる中長期的支援等が盛り込まれております。これらは非常に重要な視点であると考えております。
この計画を後日、閣議決定することにしております。
犯罪被害者等施策に関する業務でありますけれども、本年４月１日に内閣府から国家公安委員会に移管されます。関係閣僚におかれましては、引き続いてその推進に全力で協力をいただきますことをお願い申し上げます。
また、終わりに当たりまして、有識者の皆さんにおかれましては、新たな基本計画策定に御尽力いただきましたことに心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。
○内閣府特命担当大臣 ありがとうございました。
○内閣府特命担当大臣 当初予定をしていた議事も全て終了いたしましたので、本日の会議を終了させていただきたいと思います。
ありがとうございました。