2.支援に携わる際の留意事項

2-1 犯罪被害者等に対応する際の基本的な留意事項

《支援者自身のケア》

 犯罪被害者等のつらい体験を聞くことにより、支援者自身も、次のような精神的なダメージを受けることがあります。

 その結果、当該事件へ過度に感情移入したり、逆に事務的な対応を引き起こしたりと、長い目でみたときに相談者にとって不適切な対応となることがあります。同時に、支援者自身も仕事や生活に支障を来す場合があるため、支援者は、自らの健康にも留意した上で犯罪被害者等支援に携わる必要があります。

<対処方法の例>

  • 支援者同士で共有し、一人で抱え込まない。組織で対応する。
  • できることとできないことがあること、自ら(組織)の限界を再確認する。
  • 仕事とそれ以外(自分の生活)とをはっきり区別する。自分がリラックスできる時間、場所、人付き合い、趣味などをいくつか持つ。
  • 自分の気持ちを率直に受け止め、抑制しようとしたりせず、傷ついていることを認める。
  • 身体を動かすなどして気分転換を図る。
  • 休息、睡眠をきちんととる。