現在の社会では、犯罪の被害を受けた人、その家族、遺族(以下「犯罪被害者等」という*1。)の抱える困難(苦しみ、つらい気持ちなど)について、十分に理解されているとはいえない状況があり、支援者の中にも、多くの無理解や誤解があります。
このような中で、犯罪被害者等の立場に立った適切で効果的な支援を進めていくためには、犯罪被害者等が実際にいかなる体験をし、どのような思いを抱き、何に苦悩しているかを知っておく必要があります。また、何に着目して支援するべきかを適切に判断するためにも、犯罪被害者等が直面する困難を知る必要があります。