1.犯罪被害者等の抱える様々な問題

1-2 具体的に困難な状況

(3)周囲の人の言動による傷つき

近隣や友人、知人の言動

犯罪被害者等は社会的に保護されているといった誤解や、被害者支援に関する情報不足などから、周囲の人たちからの支援を受けられず、社会的に孤立してしまい、更に困難な状況に追い込まれてしまうことがあります。
支援を受けられないだけでなく、周囲の人たちから中傷や興味本位の質問をされたり、決して金銭を求めて起こす民事裁判ではないのに「お金が欲しいだけ」などという誤った見方をされたりすることもあります。また、「早く元気になって」といった心情に沿わない安易な励ましや慰めで傷つけられることもあります。

<周囲の人から受けた二次的被害の認識>

今までに、周囲の人から二次的被害(事件に関連したことで傷つけられるような出来事)を受けたことがありますか?

周囲の人から受けた二次的被害の認識 円グラフ

回答者数 110人
「平成18年度被害者支援調査研究事業―犯罪被害者遺族へのアンケート調査結果からー」
(社団法人被害者支援都民センター)より

支援者

日々被害者支援に携わっている機関・団体の対応であっても、事件によって疑心暗鬼になっている犯罪被害者等にとっては、必ずしも納得の行く支援を受けたと感じることができるわけではありません。事務的な対応など犯罪被害者等の心情に配慮しない言動、説明不足や不適切な情報提供などにより、精神的に傷ついてしまい、更に人や社会への不信を募らせることにもなります。

<二次的被害を受けた相手>

二次的被害を受けた相手は?

二次的被害を受けた相手 グラフ

回答者数 96人
「平成18年度被害者支援調査研究事業―犯罪被害者遺族へのアンケート調査結果から―」
(社団法人被害者支援都民センター)を基に作成