第3章 Web調査結果

2.類型別調査結果

7)今後実現・充実させていくことが望ましい施策について(問19)

問19 今後実現・充実させていくことが望ましい施策(複数回答)

 今後実現・充実させていくことが望ましい施策を尋ねたところ、いずれの類型においても、「犯罪被害者等に対する加害者の情報提供の拡充」と「PTSD等重度ストレス反応の治療専門家の養成」を望む人の割合が多い。

 「犯罪被害者等に対する加害者の情報提供の拡充」を望む人は、殺人・傷害等で28%、交通事故による被害で17%、性犯罪による被害で34%。「PTSD等重度ストレス反応の治療専門家の養成」を望む人は殺人・傷害等で31%、交通事故による被害で16%、性犯罪による被害で27%となっている。  その他、「犯罪被害者等に対する給付制度の充実」についても、殺人・傷害等で25%、交通事故による被害で23%、性犯罪による被害で21%と、類型にかかわらず充実を望む声が強い。

 類型別にみると、殺人・傷害等では「捜査、公判等の家庭における配慮」を26%の人が選択している。交通事故による被害では「日常家事や同居家族の世話の補助、病院等への付き添い等」を28%が選択しており最も多くなっている。性犯罪による被害では、「高度医療やPTSD治療専門家養成以外の医療体制の整備」を望む人の割合が30%、「青少年に対する犯罪被害者等に関する教育」を望む人の割合が25%を占め他より多くなっている。

 昨年度調査と比べると、「民事損害賠償請求への援助」を選択した人の割合が、いずれの類型においても少なくなっている(今年度は殺人・傷害等で20%、交通事故で25%、性犯罪で18%。一方、昨年度は殺人傷害で45%、交通事故で52%、性犯罪で44%)。また、「犯罪被害者等に対する加害者の情報提供の拡充」や「加害者の改善更生」についても同様の傾向がみられる。一方、「日常家事や同居家族の世話の補助、病院等への付添い等」を今年度選択した人の割合は、殺人・傷害等で12%、交通事故で28%、性犯罪で9%と、いずれの類型においてもやや多くなっている(昨年度は、殺人・傷害等で2%、交通事故で12%、性犯罪で4%)。「司法・行政機関職員の理解・配慮の増進」にもこのような傾向がみられる。

 被害者との関係別にみると、自身では「日常家事や同居家族の世話の補助、病院等への付き添い等」を24%の人が選択しており最も多くなっている。次いで、「民事損害賠償請求への援助」と「犯罪被害者等に対する給付制度の充実」の23%となっている。家族でも「日常家事や同居家族の世話の補助、病院等への付き添い等」を27%の人が選択しており最も多くなっている。次いで、「社会保障・福祉制度の充実、利便性の促進」の26%である。遺族では、31%が「民事損害賠償請求への援助」、「犯罪被害者等に対する加害者の情報提供の拡充」を望む声が強い。

○今後実現・充実させていくことが望ましい施策(類型別)

今後実現・充実させていくことが望ましい施策(類型別)

昨年度調査結果:今後実現・充実させていくことが望ましい施策(類型別)

  昨年度調査結果:今後実現・充実させていくことが望ましい施策(類型別)

○今後実現・充実させていくことが望ましい施策(被害者との関係別)

今後実現・充実させていくことが望ましい施策(被害者との関係別)

○今後実現・充実させていくことが望ましい施策(経過年数別)

今後実現・充実させていくことが望ましい施策(経過年数別)

 

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