事件による被害の深刻さを、精神的な被害、身体的な被害、経済的な被害のそれぞれについて尋ねたところ、「一生回復できないほど深刻だと感じる」、「回復までかなりの時間がかかると感じる」のは、精神的な被害で6割、身体的な被害で4割強で、かなり深刻であるといえる。この深刻度は、本人とその家族ではそれ程の違いはないが、多少家族の方が大きい。
罪種別では精神的な被害は「性犯罪」において最も高く、次いで「暴力犯罪」であり、「交通犯罪」は最も低い。身体的な被害は、逆に「交通犯罪」、「暴力犯罪」、「性犯罪」の順となっている。
平成18年度との比較では、全体的に平成20年度の方がすべての被害において低くなっているが、先にも触れたように犯罪被害者等の構成が異なるために単純な比較はできない。