2.国民一般の中の「被害者像」

2-3.犯罪被害者等に対するイメージ

(2)犯罪被害者等の状況についてのイメージ

問15 重い犯罪の被害者やその家族は具体的にどのような状況におかれていると思いますか。以下のそれぞれについてお答えください。

 ここでは、国民一般は犯罪被害者等をどのように捉えているか、心情ではなく犯罪被害者等の置かれている客観的な状況について尋ねてみた。平成18年度との比較で見ると、犯罪被害者等の置かれている状況は、大きく改善されたように思われる。具体的には、「報道からのしつこい取材」、「加害者中心の報道」、「地域の人からの好奇の目」、「捜査段階での配慮の欠如」、「裁判過程での配慮の欠如」などにおいて、「あてはまる」とする者の数は減少した。一般に二次的被害といわれるものが多少軽減されたと国民一般の多くは認識している。一方、「解雇、降格、減給などの不利益な扱い」や「仕事を続けることが困難」といった身近な場での状況が逆に厳しくなっている。性・年代別で見たところ、それほど大きな差は見られないが、全体として女性の平均値が高いことが見て取れる。これを想起した犯罪別に見ると、女性の場合と同様に「性犯罪」層において平均値が高い。

問15 犯罪被害者等の状況についてのイメージ

図2-33:問15 犯罪被害者等の状況についてのイメージ

問15 犯罪被害者等の状況についてのイメージ

≪重み付け平均値≫

図2-34:問15 犯罪被害者等の状況についてのイメージ

問15 犯罪被害者等の状況についてのイメージ <想定罪種別>

≪重み付け平均値≫

図2-35:問15 犯罪被害者等の状況についてのイメージ <想定罪種別>