過去5年以内の身近な人(家族を除く)の重犯罪遭遇率は、全体で7%弱であり総じて低い。身近な人の内訳は、「同じ地域に住んでいる人」と「友人・知人」でほぼ8割であるが、これを性別・年齢層別でさらに分析すると、女性の中で年齢を重ねるにつれて「同じ地域の人」の比率が顕著になっており、男性は女性に比べて「友人・知人」、「同じ職場の人」の比率が高い。
逆に「過去5年以内に身近ではいない」人は9割以上で、犯罪の被害に遭うことは、国民にとってはごく稀なことであり、犯罪の被害について考えることは、メディア等を通して見聞きする以外は遠いことと推察される。その中で、年代別に見ると、若い層ほど「遭遇経験者」が多いことがわかる。
また、「遭遇経験者」の犯罪の種類と、想起した犯罪の種類の間には、高い相関があることがわかる(図2-22)。
それは平成18年度も同様である。