2.国民一般の中の「被害者像」

2-2.国民一般の犯罪や犯罪被害に関する関与状況

(5)過去5年以内の身近での重犯罪被害遭遇状況

問11 過去5年以内に自身またはご家族を除いた身近で重い犯罪被害に遭われた方はいますか。(○はいくつでも)

 過去5年以内の身近な人(家族を除く)の重犯罪遭遇率は、全体で7%弱であり総じて低い。身近な人の内訳は、「同じ地域に住んでいる人」と「友人・知人」でほぼ8割であるが、これを性別・年齢層別でさらに分析すると、女性の中で年齢を重ねるにつれて「同じ地域の人」の比率が顕著になっており、男性は女性に比べて「友人・知人」、「同じ職場の人」の比率が高い。

問11 過去5年以内の身近での重犯罪被害遭遇状況

図2-18:問11 過去5年以内の身近での重犯罪被害遭遇状況

 逆に「過去5年以内に身近ではいない」人は9割以上で、犯罪の被害に遭うことは、国民にとってはごく稀なことであり、犯罪の被害について考えることは、メディア等を通して見聞きする以外は遠いことと推察される。その中で、年代別に見ると、若い層ほど「遭遇経験者」が多いことがわかる。

 また、「遭遇経験者」の犯罪の種類と、想起した犯罪の種類の間には、高い相関があることがわかる(図2-22)。

 それは平成18年度も同様である。

問11 過去5年以内の身近での重犯罪被害遭遇状況 【平成20年度】

図2-19:問11 過去5年以内の身近での重犯罪被害遭遇状況 【平成20年度】