テーマ:「犯罪被害者の実情と支援」
青木 聰子氏(犯罪被害者自助グループ「緒あしす」代表)
(1)犯罪被害者自助グループ「緒あしす」の紹介
(2)3つの観点で考える
- <1> 防犯
→どれだけ防犯につとめても犯罪被害に巻き込まれる現実
- いつ、どこで、誰が被害者になってもおかしくない。
- 犯罪被害者は特別な人ではない。
- <2> あなたがこの事件の裁判員だったらどんな判決を下すのか。
→刑法第39条への疑問
- <3> あなたがこの事件の被害者であったら。
→何ができるのか。何をしなければならないのか。
(3)被害者の実情
自身の体験と緒あしす皆さんの体験の中から。
- <1> 真実は何?
→裁判で真実は解明されなかった!?
- <2> 二次被害
- <3> 命とは
→死刑のこと、更生教育のこと。
(4)必要な支援
たとえば(体験から)
- 相談、情報提供、付添い
- 一時利用住宅の提供
- 日常生活への支援
家事支援、育児支援、介護看病の支援、就学支援
職場での支援
休暇など就業規則の見直し
- 資金の貸付
捜査や裁判といった被害直後の支援だけではなく、その後も続く被害者の日常生活への中長期的な支援(行政による福祉的な支援)の必要性。
(5)安全で安心して暮らせるまちづくりのために
- 交通安全、防犯(再犯を防ぐことも)、合わせて被害者支援の取組を。
- 誰の身にも起こり得ることとして、犯罪被害者への理解や支援の拡充を図るために行政、地域自治体のリーダーシップが必要。