犯罪被害者等に関する青少年向け啓発用教材
「私たちに出来ること ―痛みをうけとめるために ともに生きるために―」

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自分ならどうするだろう、なんて言うだろう

1次のような場面で、あなたならどんなことを言うと思いますか?
奈津美に向かって言う四角の枠内の部分の言葉を考えてみましょう。(プリントアウトして活用しましょう。)

和沙は、親友奈津美の兄が集団暴行により亡くなったことを知りました。友人たちは様々にうわさしています。
1週間後、ようやく奈津美が学校に出てきました。

B子 : ねえ、和沙、聞いた? 奈津美のお兄さんが殺されたのって、不良グループの集団暴行だったんだって。
A子 : 信じられない!
和沙 : ……。
B子 : (教室に入ってきた奈津美が顔色を変えて、急いで出ていくのを見て)あ!
和沙 : (急いで追いかける)奈津美!

(追いついて…)

学校帰りの奈津美、和沙、隆志。和沙と隆志は、奈津美をいたわるように両側を歩いていました。
公園まで来た時、3人は奈津美の母がベンチにひとりで座っているのを見つけます。

奈津美 : お母さん!
奈津美の母 : (独り言)お願い、春樹、帰ってきて!
奈津美 : (涙ぐんで)お母さん……。お母さんがだめになっちゃう。ねえ、私、どうすればいいの?

(隆志:)

2和沙役と隆志役の2人組になって、奈津美の気持ちを話し合ってみましょう。
奈津美の心の中のいろいろな声を書き出してみましょう。

(奈津美の心の中の声:)

35人でグループをつくり、次のような事件が起こったとして、短い劇を演じてみましょう。
それぞれどんな気持ちになるか、どんなことを言うか、みんなで話し合ってみましょう。

[事件]
哲也(てつや)は、中学2年生です。1週間前、哲也の母親と小学3年生の弟が交通事故にあいました。買い物帰りに横断歩道を渡っている時、飲酒運転の車が赤信号を無視して突っ込んできたのでした。弟は即死、母親は重傷でまだ入院しています。哲也の友人、遥佳(はるか)、裕紀(ゆうき)、里奈(りな)は、休んでいる哲也の家へお見舞いに行きました。

[配役]
哲也 : 日頃は明るく、冗談が好きな中学2年生
哲也の父 : 会社員。まだ会社を休んでいる
遥佳 : 哲也と小学校が同じで、中学校でも親しい
裕紀 : 哲也とはサッカー・チームの仲間
里奈 : 日頃はそれほど哲也と親しくないが、今回のことでは、何かできることはないかと考えている

リンクのページでは、民間支援団体などのホームページを紹介しています。
今回、ともに考えたグループで、近くの支援団体を訪ねてみてはいかがでしょう。事前に連絡をとれば、きっと快くむかえてくれるはずです。直接、話を聞いてみることがなんといってもいちばんです。

自分ならどうするだろう、なんて言うだろう

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