中央イベント:主催者挨拶

内閣府特命担当大臣 加藤 勝信

 皆さんこんにちは。御紹介いただきました犯罪被害者等施策担当大臣の加藤勝信でございます。犯罪被害者週間中央イベントを開催するに当たり、一言御挨拶を申し上げます。

 本日は基調講演をいただく福井先生を始め、パネリストの方々、そして多くの皆様方に御出席をいただきまして心から感謝申し上げます。

 皆様御案内のとおり、11年前の今日、犯罪被害者等基本法が成立をいたしました。政府は、第1次、第2次の犯罪被害者等基本計画に基づき、犯罪被害に遭われた方々のための施策を総合的・計画的に推進してまいりました。目下、来年度からスタートいたします第3次犯罪被害者等基本計画の策定に向け検討を進めているところです。

 我が国の犯罪被害者支援や啓発活動などの取組は、年々その充実を図ってまいりました。また、地方公共団体においては犯罪被害者等のための相談窓口の整備を進めていただいております。しかし、犯罪被害に遭われた方々が被害から回復し、再び平穏な生活を営むことができるようにしていくためには、国や地方公共団体がその施策を進めていくことだけではなく、国民の皆様の御理解と御配慮、そしてそれに基づく御協力が不可欠です。そのため政府では、毎月11月25日から12月1日までを犯罪被害者週間として、国民の皆様に犯罪被害者の置かれている状況やその支援の必要性について考えていく機会として呼び掛けております。

 本日は「犯罪被害者等の安全と安心の確保」をテーマとして基調講演、パネルディスカッションを行うこととしております。犯罪被害に遭われた方は、同じ加害者から再び被害に遭うのではないかという不安を抱いておられます。実際にストーカー事件の被害に遭われた方が、同じ加害者により命を奪われる事件も発生しております。犯罪被害者等の再被害防止のための課題、今後の取組について、被害者御遺族を始め有識者の方からお話をしていただきたいと思っております。

 会場の皆様におかれましては、再被害を恐れ、苦しめられている犯罪被害者の方々の置かれている状況や犯罪被害者支援について、御理解と御関心を深めていただければ幸いです。

 内閣府としてこのイベントを開催するのは今回が最後となります。今後は国家公安委員会及び警察庁を中心に対応していくこととなりますが、犯罪被害者等に関する標語で最優秀賞に輝きました「思いやり あなたと 地域と 社会から」にありますように、犯罪被害者を地域全体、社会全体で支え、再び平穏な暮らしを営むことができるよう、一層の犯罪被害者等の施策の推進に引き続き取り組んでまいりますことをお約束申し上げ、私の挨拶とさせていただきたいと思います。

 今日は皆さん、ありがとうございます。

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