内閣府特命担当大臣（犯罪被害者等施策担当） 森 まさこ
犯罪被害者等施策を担当する内閣府特命担当大臣の森まさこでございます。平成25 年度「犯罪被害者週間」中央イベントの開催に当たり、一言御挨拶申し上げます。本日は、パネルディスカッションでお話を伺わせていただく、３名の犯罪被害者の方々を始め、多くの皆様方に御列席をいただき、誠にありがとうございます。
さて、我が国の犯罪被害者等のための施策は、平成16 年に制定された「犯罪被害者等基本法」に基づき、「犯罪被害者等基本計画」に沿って、総合的・計画的に進められております。現在は、各府省において、平成23 年に策定された「第２次犯罪被害者等基本計画」に基づいて、それぞれの取組を推進しているところです。
今年度の新たな進展の一つとして、今日から、犯罪被害者等が、被害者参加制度を利用して裁判所に出廷する際の旅費等が支給される制度がスタートしました。今後も、犯罪被害給付制度の拡充及び新たな補償制度の創設に関する検討など、引き続き、基本計画の着実な実施に努めてまいります。
ただ、このような政府による施策の推進もさることながら、不幸にして犯罪被害にあわれた方々が、再び平穏な生活に戻ることが出来るようになるためには、国民の皆様のご理解、ご配慮、そしてご協力が不可欠です。そのため、政府としては、毎年11 月25 日から12 月１日までを犯罪被害者週間として、国民の皆様に、犯罪等による被害について考えていただく機会として呼び掛けております。
本日は、第８回目の犯罪被害者週間の締めくくりとして、「家族を失うということ」をテーマに、それぞれ大切な御家族を犯罪によって失くされた３人の御遺族から、被害後、どのような状況に向き合って来られたのか、お話いただくことを予定しております。御来場の皆様方には、仮に、自分、家族、又は近しい方が、犯罪被害に遭ってしまったら、と想像されながら、犯罪被害者等への配慮の重要性等について、理解と関心を深めていただければ幸いです。
最後に、より一層犯罪被害者等の権利利益の保護が図られる社会が実現されるよう、今後とも全力で取り組んでいくことをお約束申し上げ、私の挨拶といたします。
