■新潟大会:閉会あいさつ

公益社団法人にいがた被害者支援センター 川上 耕

本日はこの会場においでいただきまして、ありがとうございました。おかげさまで非常に有意義なつどいをすることができたと思います。

そしてパネリストの皆様に心から感謝いたします。特に小林美佳さんからは、本当に辛いお話を、そして被害者御本人でなければ言えない言葉を私たちはいただくことができました。その勇気と、さらに被害に遭った後も同じ被害に遭った人たちのために活動をしていることに敬意を表したいと思います。おそらく、これは会場の皆様の共通の思いだろうと思います。

本日のつどいは、内閣府と新潟県、新潟県警察本部、そして被害者支援センター4者の共催でございました。今後とも、この4者がしっかりと連携しながら、犯罪被害者の人たちが孤立無援で泣くことがないような社会を作っていかなければいけないと決意を新たにしたところです。

被害者支援センターのことを一言だけお話させていただきます。今は、月曜日から金曜日までの平日5日間、相談員が詰めておりまして、電話相談あるいは面接相談はできていますけれども、まだまだスタッフも不足ですし、お金も足りません。本当ならば、年中無休でこういう被害相談をしたいものです。

最近、直接支援という、被害者の方に本当の意味で寄り添って、警察に一緒に事情聴取に同行する、法廷に一緒に行って支えるという、様々な活動が増えています。

これから臨床心理士会と協定を結ぶのですけれども、心理相談を受ける被害者の方の御負担はなく、支援センターが費用負担して、しかも病院ではなくセンターの部屋でカウンセリングができるという仕組みが近々できます。

弁護士会とは協定を結んで1回について無料相談ができる。また、法テラス、司法支援センターの無料相談との連携も強めているところです。いま、犯罪の被害に遭った方は、どこに連絡して相談したらいいか分からない、あるいは窓口がいっぱいあるけれども、一体どういう区別があって、どうしたらいいのか分からないという状況ですので、まず私たち被害者支援センターが窓口となる、そして、色々な事情をお聴きして、それなら弁護士会、あるいは法テラスを紹介しますとか、臨床心理士会のカウンセリングを受けましょう、一緒に警察に行きましょうという対応をしながら、まずは私たちがしっかりとした窓口になりたいと思っています。

その上で、各地域にさまざまな支援団体もあります。先ほど「女のスペース・ながおか」からの御発言もありました。新潟市だけではなく、県下に様々なグループがありますので、そことつなげていく。そんなかたちで被害者の方々のお役に立ちたいと思っています。これからも被害者支援センターの活動を強めるために、人的な、あるいは金銭面における援助もいただけたら大変嬉しく思っています。

県警の音楽隊から非常に素晴らしい演奏もお聴きしました。NAMARAの江口さんからは、普通はなかなか、こうした深刻な話題のときには出てこないような様々な切り口のお話もいただきながら、有意義な時間を過ごすことができたと思います。そして繰り返しますけれども、小林さんに心からの感謝を申し上げて、そして被害者支援の運動がこれから新潟においてもさらに進んでいくことを一緒に祈りながら、この集会を閉じたいと思います。今日は本当に御参加、ありがとうございました。

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