■中央大会:主催者あいさつ

内閣府特命担当大臣 岡崎 トミ子

皆さん、こんにちは。犯罪被害者等施策を担当する内閣府特命担当大臣の岡崎トミ子でございます。犯罪被害者週間国民のつどい中央大会の開催にあたり、一言ごあいさつを申し上げます。

本日は、講演者やパネリストの方々、また会場に足をお運びくださった方々、お忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。
皆様ご案内のとおり、今年は犯罪被害者等基本法が制定されて6年目、犯罪被害者等基本計画が策定されてからは5年目となります。この間、政府は一体となって犯罪被害者等施策を進めてまいりました。そして基本計画の期間が今年度末となっていることから、現在、次期基本計画の策定に向けた検討を進めております。

さて、犯罪被害に遭われた方々が、被害から立ち上がり、再び地域において平穏に暮らせるようになるためには、国や地方公共団体による取り組みのみならず、地域のすべての人の理解と配慮、そしてそれに基づく協力が不可欠です。今年の犯罪被害者週間は、「被害者の悲痛な気持ちに時効なし」をスローガンに、犯罪被害者等が置かれている状況について、理解を深めていただけるよう、さまざまな取り組みを進めてまいりました。
また、今年は犯罪被害者等支援を広く国民の皆様に知っていただくとともに、国、地方公共団体、犯罪被害者団体、犯罪被害者支援団体などの活動を象徴するものとして、シンボルマークを制定いたしました。このシンボルマークにつきましては、本日、皆様にお披露目した後、今後さまざまな広報啓発の場で使ってまいりたいと考えております。

本日はこの後、講演とパネルディスカッションを行うこととしております。会場の皆様方におかれましては、犯罪被害者等の置かれている状況や、犯罪被害者等の名誉、生活の平穏への配慮の重要性などについて、理解を深めていただければと思っております。

最後になりましたが、この大会が国民の犯罪被害者等に対する一層の理解と配慮、そして協力につながっていくことを祈念するとともに、被害者等の権利利益の保護が一層図られる社会の実現に向けて、今後とも全力で取り組んでまいるつもりであることを申し上げまして、私のあいさつとさせていただきます。


文京区長 成澤 廣修

皆さん、こんにちは。ご紹介いただきました文京区長の成澤でございます。
犯罪被害者週間国民のつどい中央大会の開催にあたりまして、共催者として一言ごあいさつを申し上げます。

私どもの文京区では、平成17年4月に文京区安全・安心まちづくり条例を施行いたしまして、地域の皆さんとともに犯罪ができるだけ少なくなるような取り組みを続けております。この間、刑法犯の認知件数では、23区の中で最も刑法犯の認知件数の少ない、安全な自治体というふうに言われております。しかしながら、安全がイコール安心につながっているかというと、振り込め詐欺や、子どもへの声かけ事案、ひったくり等々の刑法犯罪も後を絶たないということでありました。刑法犯の認知件数が少ないというのは、あくまでも相対評価であって、絶対評価で安心な街だというふうに言っていただける街になるために、引き続きの努力をしていかなければならないというふうに思っている次第でございます。

犯罪は、少なければいいというわけではなくて、それだけではすべてが解決せず、犯罪に直接遭われた方たち、その家族やご家庭の皆さんも含めて、犯罪被害者の方たちの二次的な被害を、地域全体が支えることによって防止をしていくという取り組みを進めていかなければならないと思っております。そのためには、こういった国での啓発事業はもちろんのこと、地域での緩やかなネットワークによって、犯罪被害者が二次被害を受けないように、私たち自身も地域でやるべきことがあるというふうに、この大会を共催するにあたって思いを新たにしたところでございます。

今日の大会がそういったすべての皆さんたちにとって、実りの多い大会となることを心から祈念しまして、ごあいさつにさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。

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