中央大会:主催者あいさつ

 
内閣府特命担当大臣 野田聖子

 犯罪被害者等施策を担当する内閣府特命担当大臣の野田聖子でございます。平成20年度「犯罪被害者週間」国民のつどい 中央大会の開催に当たり、一言御挨拶申し上げます。

 本日は、基調講演やパネルディスカッションを行っていただく有識者の方々を始め、多くの皆様方に御列席をいただき、誠にありがとうございます。

 今年度、犯罪被害者等施策は、大きな前進をいたしました。7月には犯罪被害者支援法が施行され、犯罪被害給付制度が大幅に拡充されました。また、本日から、被害者の方々が長年訴えてこられた、刑事裁判への被害者参加制度の運用も開始されます。国民のつどいを、このような記念すべき日に開催できましたことは喜びに堪えません。

 しかしながら、犯罪被害者等施策は、まだ始まったばかりです。国民の誰もが安心して暮らせる社会を実現するためには、犯罪を予防するにとどまらず、不幸にして犯罪被害に遭われた方々が、被害から立ち直り、再び地域において平穏に過ごせるようになるまで、途切れることなく、支援を受けられるようにすることが重要です。そのためには、政府による施策の推進もさることながら、国民の皆様の理解と配慮、そしてそれに基づく協力が不可欠です。

「犯罪被害者週間」として3回目の実施となる本年度は、「乗り越える 勇気をくれる みんなの支援」をスローガンとして、様々な広報啓発活動を行っております。

 国民のつどいは、犯罪被害者週間の中核的な行事であり、国民が犯罪による被害について考える機会として開催するものです。本年はこれまでに、静岡、北海道、滋賀、福岡で地方大会を開催してまいりました。本日の中央大会は、犯罪被害者週間の締めくくりとなるものであります。

 この後、被害者の方からの講演や有識者によるパネルディスカッションなどを行うこととしています。これらを通じて、御来場の皆様方には、犯罪被害者等の置かれている状況や犯罪被害者等の名誉・生活の平穏への配慮の重要性などについて、理解と関心を深めていただければ幸いです。

 最後に、より一層犯罪被害者等の権利利益の保護が図られる社会が実現されるよう、今後とも全力で取り組んでいくことをお約束申し上げ、私の御挨拶といたします。
 

Copyright (C) National Police Agency. All Rights Reserved.