北海道大会 in 旭川:報告 |
旭川市市民生活部市民協働室市民生活課交通防犯対策担当課長 佐久間彦明 |
旭川市役所で交通と防犯を担当しております、佐久間と申します。よろしくお願いします。 |
日本司法支援センター旭川地方事務所(法テラス旭川)所長 辻本純成 |
皆さん、こんにちは。日本司法支援センター旭川地方事務所、略称で法テラス旭川の所長をしております、弁護士の辻本と申します。 法テラスは平成18年の4月に開設され、18年の10月から事業を始めた団体です。国立大学や国立病院のように、運営経費は全額国から支出されてます。本部は東京にありまして、全国の地方裁判所のある町に地方事務所というのを設けております。北海道には、札幌、函館、釧路、それからこの旭川に地方事務所がございます。法テラスは、法律や法制度に対する情報提供、相談窓口のご案内、弁護士や司法書士を依頼する費用の立替え、刑事事件の国選弁護人の指名など、様々な事業を行なっていますけれども、犯罪被害者支援というのも1つの事業の柱でございます。 法テラスの行っている犯罪被害者支援の事業の詳細は、お配りしました封筒の中に入っております法テラスのパンフレット、これを後で是非ご覧いただきたいというふうに思いますが、私のほうで皆様にお願いさせていただきたい、大事なことが2つございます。 まず1つ目は、とにかく気楽にお電話くださいということでございます。電話番号はですね、この被害者支援というパンフレットの1枚開いていただいた左側に出ております。0570-079714という電話番号、「泣くことないよ」というふうに覚えていただくという電話番号になっていますが、この電話は平日の午前9時から夜の9時まで受付けています。それから土曜日も、午前9時から午後の5時まで受付けをしています。電話料金というのは、全国一律で3分間8円50銭という値段になっております。犯罪被害に関係ありそうなことでしたら、何でも結構です。具体的に犯罪に遭われた方はもちろん、そういうことに関心のあるという方の、何らかのお問い合わせでもかまいません。とにかく遠慮なさらずに、お電話をしてみてください。それが第1点です。 第2点、2つ目は、できたら早めにお電話くださいということです。仮に弁護士の援助が必要なケースで、法テラスからご紹介をさせていただくような場合、刑事事件の手続きというのは、予め決められた予定でどんどん進んでいきます。で、ある一定の時期を逃がしてしまいますと、もう今では受け付けられません、ということになってしまいかねません。それから弁護士という商売は、皆さん大体1か月程度のスケジュールを入れて仕事をしておられます。ですから、専門家に十分な対応をしてもらうためには、早めに相談をしていただく必要がございます。先ほど1つ目に申し上げました、「とにかくお気軽に」ということと、この「できたら早めに」ということは、是非とも心に留めておいていただきたいというふうに思います。 最後に、新しい法制度について、先ほど被害者の会の方のお話にもありましたけれども、一言ご紹介をさせていただきます。それは被害者参加人の制度と、損害賠償命令の制度でございます。 12月1日、もう1週間後に迫っておりますが、12月1日以降に裁判所に起訴された刑事事件の、全部ではないんです、一部の事件なんですけども、その被害者の方が刑事裁判に参加して、質問・意見を述べられるという機会が保障されることになりました。この制度に参加されようという方は、まず裁判所に、被害者参加人として刑事裁判に参加したいということで申し出をしていただき、裁判所の許可を得ていただく必要がございます。それから、弁護士を頼みたいけれども、弁護士を頼むのにはちょっと資力が足らないという方のためには、その被害者参加の許可を得ていただいたうえで、法テラスに、国選被害者参加弁護士を選任して欲しいという申し込みをすることになっています。法テラスを通じて申し出をしていただくことになっていますので、是非その点もお忘れないようにお願いいたします。 もう一つ、損害賠償命令の制度というのも同じく12月1日から施行されます。これはやはり一部の犯罪被害者の方に、一部というのは犯罪の種類が限られているということです、その方々が、現時点でも加害者に損害賠償を求めようとすれば、民事裁判を起こせばいいわけですが、民事裁判は、ご承知のように、時間も手間暇もかかる。それだけ、きちっとした手続きで責任を認定するということの裏返しなんですが、時間と手間暇かかります。ですので、せっかく刑事裁判の制度で証拠がたくさん裁判所に出されているならば、それを基に、損害賠償の金額を裁判所に確定してもらうというような手続きでございます。 この手続きは、刑事裁判に引き続いて行われる手続きではありますけれども、民事裁判と同様の制度です。ですので、法テラスの行っている民事裁判の援助、これを民事法律扶助と呼んでいますが、その援助が使えます。 詳しいことは、パンフレットをお読みいただき、それだけではよく分からないということであれば、先ほど申し上げました電話、犯罪被害者の支援の電話でも、それから法テラスの一般的な情報提供の電話、このプラスティックのケースに書いてあります0570-078374という電話番号、こちらも同じ時間で受け付けております。どうぞお気軽にお問い合わせいただいて、是非活用していただきたいというふうに思います。 それでは、私のご報告はこれで終わりにさせていただきます。どうもありがとうございました。 |
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