トピックス

警察活動の最前線

「絶対に被害者を守る」という強い気持ち


北海道警察本部生活安全部

子供・女性安全対策課安全指導係

原 梢(はら こずえ) 警部補

 
ほくとくん
ほくとくん

ストーカー事案は、加害者による被害者への執着心が強く、警察による加害者への警告後もストーカー行為が繰り返されるおそれが高いというのが特徴です。

私が、以前担当したストーカー事案の加害者も、警察から何度警告を受けても、元交際女性である被害者へのストーカー行為を繰り返し、その度に被害者は強い恐怖を抱き、更に被害を受けるのでないかという不安と戦い続けていました。そんな中、心身共に疲れ切ってしまった被害者は、「もう、疲れた」という言葉を漏らし、諦めようとしてしまったのです。私は、そんな被害者に対し、「もう少し一緒に戦いましょう」と励まし続けながら捜査を続け、なんとか加害者を逮捕することができました。

ストーカー事案は、被害が長期間にわたるケースが多く、被害者の心的負担は計り知れません。また、ストーカー事案の被害者の心情に配慮した繊細な対応が求められます。

私は、これからも、被害者の心のケア、サポートに努めながら、「絶対に被害者を守る」という強い気持ちを持って、ストーカー事案の対応に当たっていきたいと思います。

 
北海道警察本部生活安全部 子供・女性安全対策課安全指導係 原 梢(はら こずえ) 警部補

暴力団排除の歩みと共に


愛知県警察本部刑事部組織犯罪対策局

組織犯罪対策課暴排係

渡部 正法(わたべ まさのり) 警部

 
コノハけいぶ
コノハけいぶ

初めて暴力団排除の業務に携わった平成9年当時、暴力団排除という意識が世間ではまだ浸透していませんでしたが、現在は、全ての都道府県で暴力団排除条例が制定されたほか、行政機関や企業における暴力団排除の仕組みが構築されました。これらは、県民の皆様が暴力団排除に高い関心を持ち続け、各種施策に御協力いただいた結果であると深く感謝しています。

当県は、現在神戸山口組と対立抗争の状態にある六代目山口組の中核を成す弘道会の本拠を有するなど、暴力団対策上の様々な課題が残っております。これまでの経験から、暴力団という組織に打撃を与えるという点で、暴力団排除は検挙に勝るとも劣らない強力な武器であると私は確信しております。過去に賃貸住宅の管理者の方から暴力団の拠点を撤去したいとの相談を受け、撤去に向けて管理者の方と何度も協議を重ねるうちに暴力団排除に深い御理解をいただき、拠点の撤去に成功しただけでなく、県内で行われる各種研修会等において、管理者の方が好事例として発表していただくことで、県下における暴力団事務所等の撤去に対する気運が大きく高まったこともありました。暴力団が最も恐れるのは、社会全体を敵に回すことであり、そのためにも暴排講話や暴力相談を通じて県民の皆様に暴力団排除を御理解いただき、我々の心強い味方を増やすことこそが、暴力団の壊滅につながる道であると信じて日々取り組んでいます。

 
愛知県警察本部刑事部組織犯罪対策局 組織犯罪対策課暴排係 渡部 正法(わたべ まさのり) 警部

注:掲載されているキャラクターは、都道府県警察のマスコットキャラクターです。



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