特集 交通安全対策の歩みと展望

2 交通事故の発生状況

(1)概況

平成28年中の交通事故発生件数及び負傷者数は、12年連続で減少した(注1)

19年と比較して、28年中の死者数は32.6%減少し、また、28年中の65歳以上の死者数は22.2%、人口10万人当たり死者数は38.9%減少したが(注2)、65歳以上は全年齢層の約2倍の水準で推移しており、死者数全体に占める65歳以上の割合は24年以降増加し、28年中は54.8%を占め、過去最高を記録した。

人口10万人当たり30日以内死者数(注3)の諸外国との比較は、図表特-8のとおりである。

注1:2頁(図表特-1)参照
注2:3頁(図表特-2及び特-3)参照
注3:交通事故発生から30日以内(交通事故発生日を初日とする。)の死者数
 
図表特-6 交通事故の概況(平成28年)
図表特-6 交通事故の概況(平成28年)
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図表特-7 死者数全体に占める65歳以上の割合(平成19~28年)
図表特-7 死者数全体に占める65歳以上の割合(平成19~28年)
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図表特-8 人口10万人当たり30日以内死者数の諸外国との比較(平成27年(2015年))
図表特-8 人口10万人当たり30日以内死者数の諸外国との比較(平成27年(2015年))
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(2)状態別・類型別の特徴

状態別人口10万人当たり死者数をみると、歩行中及び自動車乗車中が多い。

また、類型別人口10万人当たり死亡事故件数をみると、正面衝突等(注)、横断中及び出会い頭衝突が多い。

注:正面衝突、路外逸脱又は工作物衝突
 
図表特-9 状態別人口10万人当たり死者数の推移(平成19~28年)
図表特-9 状態別人口10万人当たり死者数の推移(平成19~28年)
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図表特-10 類型別人口10万人当たり死亡事故件数の推移(平成19~28年)
図表特-10 類型別人口10万人当たり死亡事故件数の推移(平成19~28年)
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(3)自動車乗車中死者

自動車乗車中の座席別死者指数をみると、運転者席及び助手席は大幅な減少傾向にあり、後部座席等(注1)も減少傾向にあるが、その減少率は小さい。

また、平成28年中の自動車乗車中死者のうちシートベルト非着用者の割合をみると、後部座席等は57.0%と、運転者席の41.2%及び助手席の27.1%に比べて高い。28年中のシートベルト着用・非着用別の致死率(注2)をみると、非着用時は着用時の約14.5倍である。

注1:普通車の後部座席、バス車両の座席等
注2:死傷者数に占める死者数の割合
 
図表特-11 自動車乗車中の座席別死者指数の推移(平成19~28年)
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図表特-12 シートベルト着用・非着用別致死率(平成28年)
図表特-12 シートベルト着用・非着用別致死率(平成28年)
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(4)歩行中・自転車乗用中死者

歩行中死者数及び自転車乗用中死者数は、いずれも減少傾向にあるが、法令違反があった死者の割合は、いずれも高い水準で推移している。

 
図表特-13 歩行中死者数の推移(平成19~28年)
図表特-13 歩行中死者数の推移(平成19~28年)
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図表特-14 自転車乗用中死者数の推移(平成19~28年)
図表特-14 自転車乗用中死者数の推移(平成19~28年)
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