第6章 公安の維持と災害対策 

4 日本共産党等の動向

(1)日本共産党の動向

① 第23回参議院議員通常選挙の結果

日本共産党は、平成25年7月の第23回参議院議員通常選挙で、「比例代表で5議席絶対確保」、「650万票以上の得票」の目標を掲げ、沖縄選挙区を除く選挙区に46人、比例代表に17人の公認候補を擁立した。

結果は、改選前3議席(いずれも比例代表)から、選挙区で3議席(東京、京都及び大阪)、比例代表で5議席の合計8議席を獲得し、非改選と合わせると11議席となった。とりわけ、選挙区に関しては、東京では12年ぶり、京都、大阪では15年ぶりに議席を回復した。

日本共産党は、同年9月の第8回中央委員会総会(以下「8中総」という。)で、「二大政党づくり」の動きや「第三極」の動きが廃れて「自共対決」の構図が鮮明になるという客観的条件も議席の増加に有利に働いたとの認識を示す一方、「今回の躍進は、私たちの実力以上の結果であるということを、リアルに直視する必要がある」などと総括した。

 
図表6-14 参議院議員通常選挙における日本共産党の獲得議席の増減
図表6-14 参議院議員通常選挙における日本共産党の獲得議席の増減
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② 「第26回党大会成功・党勢拡大大運動」の取組

日本共産党は、8中総で提起した「第26回党大会成功・党勢拡大大運動」に取り組んだ結果、期限である平成26年1月末までに約6,300人の新入党員と約1万3,000人の「しんぶん赤旗」読者を獲得したと公表した。また、26年1月の第26回党大会では、同年1月1日現在の党員数は約30万5,000人、「しんぶん赤旗」読者数は124万1,000人であることを公表した。

(2)日本民主青年同盟の動向

日本民主青年同盟は、平成25年11月、東京都内で第37回全国大会を開催し、24年11月の第36回全国大会後の1年間で870人の同盟員を迎え、570人の機関紙読者を増やしたことを明らかにした。

第37回全国大会には、日本共産党から山下芳生書記局長代行が出席して挨拶し、同党が、25年10月、「労働者の保護の強化を図るため」との理由で、「労働基準法等の一部を改正する法律案」を国会に提出したことを挙げ、「その背景には、雇用問題で社会にアピールしてきたみなさんの運動があります。民青と日本共産党にとって文字通りの「出番の時代」が始まったことに確信をもとう」などと呼び掛けた。


 第3節 公安情勢と対策

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