第5章 安全かつ快適な交通の確保
第1節 平成25 年の交通事故情勢
1 交通事故の発生状況
(1)概況
平成 25年中の死者数は 4,373人で、 13年連続の減少となり、発生件数及び負傷者数も9年連続で減少した。 23年3月に策定された「第9次交通安全基本計画」において「平成 27年までに 24時間死者数を3,000人以下」にするという目標が掲げられており、警察では、各種交通事故防止対策を一層推進していくこととしている。
- 25年中の発生件数…62万9,021件(前年比3万6,117件(5.4%)減少)
- 25年中の死者数…4,373人(前年比38人(0.9%)減少)
- 25年中の負傷者数…78万1,494人(前年比4万3,902人(5.3%)減少)
- 25年中の交通事故発生から30日以内の死者数…5,152人(前年比85人(1.6%)減少)
- 25年末の運転免許保有者数…8,186万12人(前年比37万2,166人(0.5%)増加)
- 25年末の車両保有台数…9,089万4,092台(前年度比約32万9,307台(0.4%)減少)
- 24年度末の自動車走行キロ(自動車が走行した距離を表したもの)…約7,319億キロ(前年度比約 221億キロ(3.1%)増
図表5-1 交通事故発生件数・死者数・負傷者数・運転免許保有者数・車両保有台数・自動車走行キロの推移
(2)交通死亡事故の発生状況
- 高齢者(注)の死者数が、全体の半数以上(52.7%)を占める。
- 自動車乗車中の死者数は、 75歳以上の高齢者が最も多い(自動車乗車中の死者数の25.9%)。
- 自動二輪車乗車中の死者数は、40.49歳が最も多い(自動二輪車乗車中の死者数の 22.2%)。
- 原動機付自転車(以下「原付」という。)乗車中の死者数は、75歳以上の高齢者が最も多い(原付乗車中の死者数の26.4%)。
- 自転車乗用中の死者数は、75歳以上の高齢者が最も多い(自転車乗用中の死者数の 39.7%)。
- 歩行中の死者数は、75歳以上の高齢者が最も多い(歩行中の死者数の 46.7%)。
図表5-2 状態別、年齢層別死者数(平成25年)