第3章 サイバー空間の安全の確保 |
情報通信技術の進展と共に、サイバー空間では次々と新たなサービスや技術が現れており、その利便性が向上している反面、これらを悪用したサイバー犯罪・サイバー攻撃の手口も日々新たなものが現れている。警察では、こうしたサイバー空間の脅威に的確に対処するべく総合的な対処能力の強化を図っている。
サイバー空間の脅威への対処が警察のいずれの部門にとっても大きな課題となっていることを踏まえ、警察庁では、サイバーセキュリティ対策全般の司令塔としての機能を強化するため、平成 26年4月、サイバーセキュリティに関する各種取組の総括・調整を行う長官官房審議官(サイバーセキュリティ担当)及び長官官房参事官(サイバーセキュリティ担当)を設置した。同審議官及び同参事官は、
を行うこととしている。
警察庁では、平成 26年4月、警察大学校にサイバーセキュリティ研究・研修センターを設置した。同センターでは、民間の優れた知見を取り入れつつ、サイバー犯罪等に悪用され得る最先端の情報通信技術について研究を行うとともに、サイバー犯罪対策やサイバー攻撃対策に専従する捜査員を始めとする全部門の捜査員を対象に実際の事案を想定した実践的な訓練等を行うなど、サイバー空間における警察全体の対処能力向上に必要な研修を行うこととしている。
第2節 サイバー空間の脅威への対処 |
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