トピックス

トピックスII 国民に信頼される警察のために

警察では、国民に信頼される強い警察を確立するための取組を行っています。

警察庁では、近年の懲戒処分者数の増加傾向等を踏まえ、図II-1に掲げる施策を中心に、全国の警察職員の士気の高揚と規律の保持に努め、真に国民の信頼に足る強い警察の確立を図ることとしています。

(1)懲戒処分者数の増加等

国家公安委員会及び警察庁は、平成12年に策定した「警察改革要綱」等に基づき、治安再生と信頼回復に取り組んできました。

しかし、それまで減少傾向にあった懲戒処分者数が22年には大幅に増加し、それ以降も高い水準となっているほか、長崎県西海市における殺人事件に係る対応等、警察に対する国民の信頼を揺るがしかねない不祥事案が相次いで発生しました。

 
警察学校における職務倫理指導者専科の様子
警察学校における職務倫理指導者専科の様子

(2)国民に信頼される強い警察を確立するための取組

警察庁では、国家公安委員会の指導の下、部外の有識者の意見等を踏まえ、今後、警察が取り組むべき施策について検討を行いました。そして、図II-1に掲げる12の施策を取りまとめ、全国警察を挙げてこれらを推進することとしました。

 
図II-1 「警察改革の精神」の徹底のために実現すべき施策(注)
図II-1 「警察改革の精神」の徹底のために実現すべき施策
注:平成12年の「警察改革要綱」等に基づく警察改革のための取組を充実・強化するために、24年8月に取りまとめられた施策

コラム 都道府県警察における取組

都道府県警察においては、真に国民の信頼に足る強い警察組織を確立するため、様々な取組を行っています。

(1)被害者の立場に立った被害届の受理等

犯人の処罰を求める国民からの要望に、迅速・的確に対応することは、警察に課せられた大きな責務です。

そこで、都道府県警察では、被害の届出は、明白な虚偽又は著しく合理性を欠くものを除き、即時受理することとしました。また、受理に当たっては、届出人の便宜のため、希望に応じて、届出の日時、連絡先等を記載した書面を交付することとしました。

(2)二次元コードを活用した証拠物件管理システム

公訴時効の廃止等に伴い、証拠物件の保管・管理に係る負担の増加等が懸念されることから、福井県警察では、二次元コードを活用した証拠物件管理システムを開発しました。このシステムは、証拠物件に付した二次元コードを読み取ることで、その出納状況の的確な把握を可能とするものです。これにより、証拠物件の出納におけるシステムへの入力ミス等を防止するとともに、事務負担の軽減、証拠物件の適正かつ効率的な管理に資することとなります。

 
二次元コードを活用した証拠物件管理
二次元コードを活用した証拠物件管理

(3)国民から寄せられた感謝や激励の声の共有と紹介

警察活動に対して、国民から感謝や激励の声が数多く寄せられています。こうした声を共有することにより、警察職員の士気高揚や使命感と誇りの醸成等を図っています。

また、寄せられた声の一部については、各都道府県警察のウェブサイト等で紹介することにより、管内住民の警察への信頼や治安に対する安心感の確保、今後の警察活動への協力につながるよう努めています。

 
警察活動に対して寄せられた感謝の声
警察活動に対して寄せられた感謝の声


前の項目に戻る     次の項目に進む