特集I サイバー空間の脅威への対処

特集I サイバー空間の脅威への対処

第1節 サイバー空間の脅威

インターネットが国民生活や経済活動に不可欠な社会基盤として定着し、今や、サイバー空間は国民の日常生活の一部となっている。こうした中、インターネットバンキングに対する不正アクセス事件等のサイバー犯罪(注1)が多発しているほか、政府機関、重要インフラ(注2)事業者等の基幹システム(注3)を機能不全に陥れ、社会の機能を麻痺(ひ)させるサイバーテロ(注4)や情報通信技術を用いて政府機関や先端技術を有する企業から機密情報を窃取するサイバーインテリジェンスといったサイバー攻撃が世界的規模で頻発するなど、サイバー空間における脅威は深刻化している状況にある。

注1:高度情報通信ネットワークを利用した犯罪やコンピュータ又は電磁的記録を対象とした犯罪等の情報技術を利用した犯罪
注2~4:4頁参照
 
図I-1 サイバー空間における脅威
図I-1 サイバー空間における脅威


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