5 通貨偽造犯罪・カード犯罪
(1)通貨偽造犯罪
① 発見状況
過去10年間の偽造日本銀行券の発見枚数(注)の推移は次のとおりであり、平成24年中は、前年より増加した。
注:届出等により警察が押収した枚数
表2-2 偽造日本銀行券の発見枚数の推移(平成15~24年)
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② 特徴的傾向と対策
最近の偽造日本銀行券の中には、精巧に偽造されたものが発見されている。これは、高性能のプリンタ等が一般に普及したためと考えられる。
警察庁では、財務省、日本銀行等と連携して、ポスターやウェブサイトで偽造日本銀行券が行使された事例や偽造通貨を見破る方法を紹介するなどして、国民の注意を喚起している。また、コンピュータ関連機器、自動販売機等の製造業者団体に通貨偽造犯罪対策の強化を要請するなどしている。
事例
無職の男(39)は、24年5月頃、大阪府内の自宅において、カラープリンタ等を使用して一万円券を偽造した上、府内の高速道路料金所等で通行料金として偽造一万円券を手渡し、行使した。同年9月、偽造通貨行使罪で逮捕した(大阪)。
押収した偽造日本銀行券
(2)カード犯罪
過去10年間のカード犯罪(注)の認知・検挙状況の推移は次のとおりであり、平成24年中の認知件数は前年より減少し、検挙件数及び検挙人員は前年より増加した。
警察では、早期検挙のため捜査を徹底するほか、口座名義人からキャッシュカード等の盗難・紛失の届出があった場合はカードの利用停止を促すなど、被害の拡大防止に努めている。
注:クレジットカード、キャッシュカード、プリペイドカード及び消費者金融カードを悪用した犯罪
図2-24 カード犯罪の認知・検挙状況の推移(平成15~24年)
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