第4章 安全かつ快適な交通の確保 

警察活動の最前線


安全な自転車通行環境の確立を目指して

警視庁交通部交通規制課
澤田 等(さわだ ひとし) 主査
 
警視庁マスコットキャラクター ピーポくん
ピーポくん

 警視庁では、昨年12月に「自転車総合対策推進計画」を策定し、自転車通行環境の確立や指導取締りの徹底等について推進しています。私は関係自治体と協力して自転車通行環境の整備計画を策定することを担当業務としていますので、安全な自転車走行空間の確保と、自転車運転者に対する自転車通行ルールの周知徹底をいかにして行うかが課題となりました。
 そこで私たちの係が考えたのは、誰もが一見して自転車と認識できる図柄と進行方向を示す矢型を組み合わせた法定外表示を、自転車の走行空間整備を行う道路に設置することでした。この法定外表示は、自転車の通行すべき場所及び進行すべき方向を明示するとともに、自転車の安全な通行経路を誘導するという意味を込めて「自転車ナビマーク」と名付け、本年2月から設置を始めています。設置された自転車ナビマークは、自動車からの視認性も良好であり、車道上における自転車の安全な走行空間の確保にも役立っていることから、今後は設置場所を増やしていく予定です。
 全ての道路利用者が安全に通行できる交通環境を創るため、今後も、広い視野と独創的な考え方を持ち、日々の業務に取り組んでいきたいと思います。
 
警視庁交通部交通規制課 澤田 等(さわだ ひとし) 主査

白バイ隊員としての使命

鹿児島県警察本部交通部交通機動隊
入佐 絵里子(いりさ えりこ) 巡査長
 
鹿児島県警察本部マスコットキャラクター チェストくん
チェストくん

 平成19年に警察官を拝命し、はや4年が過ぎた今、私は交通機動隊員として勤務しています。
 拝命してすぐの頃に交通事故で大切な友人を亡くし、他の友人から「二度とこういうことがないように、白バイ隊員になってね」という言葉をかけられたこともあり、白バイ隊員になろうと決意しました。
 私は「悲惨な交通事故を1件でも減らしたい」という強い信念をもって、日々、交通指導取締りやパトロール活動等に励んでいます。ときには、罵声を浴びせられたり辛辣な態度をとられることもありますが、交通事故の当事者や被害者になってほしくないという思いから、このようなときにも屈せず、優しさの中にも毅(き)然とした態度を忘れることなく相手と接するように心掛けています。そうすると、中には「取り締まられなければ、この先で大きな事故を起こしていたかもしれない。ここで止められて良かった。ありがとう」と言ってくださる方もいます。
 これからも県民の安全・安心を守るため、そして、悲しい思いをする人を出さないため、自分に与えられた任務に全力を尽くしていきたいと思います。
 
鹿児島県警察本部交通部交通機動隊 入佐絵里子(いりさ えりこ) 巡査長

注:掲載されているキャラクターは、都道府県警察のマスコットキャラクターです。

 警察活動の最前線

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