第4章 安全かつ快適な交通の確保 |
5 高速道路における交通警察活動
(1)高速道路ネットワークと交通事故の現状
高速道路(高速自動車国道及び指定自動車専用道路をいう。以下同じ。)は、年々、路線数が増加し、平成23年末には165路線となり、その総延長距離は1万キロメートルを超えている。23年中の高速道路における死者数は214人で、22年に引き続き2年連続の増加となった。(2)高速道路における交通の安全と円滑の確保
① 交通事故分析に基づいた事故防止対策
警察では、交通事故の発生状況を詳細に分析し、死亡事故等の重大事故発生地点や事故多発地点等について現地点検を道路管理者と共同して実施し、必要な対策を協議、検討するとともに、パトロール等を強化している。② 適正な交通規制の実施
警察では、交通規制に当たっては道路構造、気象条件、交通実態、交通事故発生状況等を勘案してその適正を期するとともに、必要に応じて見直しを行っている。③ 安全利用のための広報啓発及び交通安全教育の推進
警察では、高速道路を安全に利用してもらうため、関係機関・団体と協力して、高速道路に入る前の心得や車両故障や交通事故等の緊急事態が発生した場合の措置について広報啓発活動を行うとともに、高速道路を利用する運転者が交通事故現場を視察して発生要因や防止対策を検討するなどの参加・体験・実践型の交通安全教育を行っている。④ 交通指導取締り
警察では、著しい速度超過、飲酒運転を始め、車間距離保持義務違反、通行帯違反等の悪質性・危険性の高い違反に重点を置いた取締りに努めている。 第4節 交通環境の整備 |
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