第3章 組織犯罪対策 

第3節 来日外国人犯罪対策

1 来日外国人犯罪の情勢

(1)全般的傾向

 来日外国人犯罪は、平成初期から増加傾向にあったが、検挙件数については平成17年を、検挙人員については16年をピークに減少に転じた。23年中は、検挙件数は1万7,272件、検挙人員は1万48人と、それぞれ前年より2,537件(12.8%)、1,810人(15.3%)減少した。
 
図3-13 来日外国人犯罪検挙状況の推移(昭和57~平成23年)
図3-13 来日外国人犯罪検挙状況の推移(昭和57~平成23年)
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表3-8 来日外国人犯罪検挙状況の推移(平成14~23年)
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(2)国籍・地域別検挙状況

 平成23年中の来日外国人犯罪の検挙状況を国籍・地域別にみると、中国(台湾、香港を除く。)が最も多く、検挙人員の約4割を占めている。また、ベトナム人の刑法犯検挙件数が10年前の約2倍に増加している。刑法犯検挙件数を罪種別にみると、侵入盗では中国が84.5%、自動車盗ではブラジルが46.7%、万引きではベトナムが38.6%となっているなど、罪種によって高い比率を占める国が異なっている。
 
図3-14 来日外国人犯罪の国籍・地域別検挙状況(平成23年)
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 第3節 来日外国人犯罪対策

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